今の時期に目立ってくるのが夏秋梢です。
新しく出た芽が伸び始め、存在感を一気にましてきます!
基本的に夏秋梢は着果量の多い木ではほとんど発生しません。
苗木や幼木の場合は芽だってくることが多いのですが…。
その夏秋梢に悪さをするのがミカンハモグリガです。
葉の内側に入って食害を起こし、新梢の成長を著しく阻害していきます。
また、被害にあってしまった葉は内部に雨水が侵入しやすく柑橘カイヨウ病の発生を助長します。
この被害が広がると果実にも発生していくので要注意です!
このような被害にあった葉は夏場以降に芽だった夏秋梢に多いので、芽を除去することが大切です。
また、温暖な園地では春葉にも発生しやすいので適切な防除を行うようにします。
さらに、柑橘カイヨウ病の発生が危惧される時は、夏秋梢の有無に関わらず薬剤の散布も必要になる場合があります。
とにかく、夏秋梢の芽を適切に処理することでミカンハモグリガの被害はある程度防ぐことが出来るので注意しておきたいですね!
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ミカンハモグリガの別名はエカキムシ!
柑橘の新芽が広がり始めた頃に見かける光景なんですが、何やら絵を書いたような、デザインしたかのような葉を見たことはありませんか!?
これがミカンハモグリガの食害にあった跡です。
その様からエカキムシとも呼ばれるこの害虫は春先の新芽や夏場の夏秋梢が芽だった頃、その新芽を食害します。
このように食害にあった葉は内部に雨水が入りやすくなり、そのことによって柑橘カイヨウ病を助長してしまいます。
なので、この病害を発症する前に適切な防除が必要になります。
当園では春の新芽が出た頃に被害に合うことも多く、5月下旬頃から定期的な防除を行っています。
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柑橘カイヨウ病は発生前の防除と発生後の処理が大切なんですが…。
柑橘の病害虫被害の中でも厄介なもののひとつが柑橘カイヨウ病です。
一度発生してしまうと、なかなか退治することは出来ません。
感染している枝葉を確実に取り除き、焼却処分することが必須です。
なので、発生させないことが重要で、春には新芽がでるころに防除を行い、その後は定期的に防除を行っています。
また、発症した葉は取り除いておかないと他の葉や実にも感染して行くので要注意です。
周囲の農家さんにはICボルドーを定期的に行っている方もいます。
それくらい徹底して実施しないと防ぐことが困難な病害のひとつであることには間違いないですね…。