この春に一年生の清見タンゴールの苗木を植え付けしたんですが、最近、その新芽の一部に異常が出ているのを発見しました。
その症状は葉が内向きに巻いてしまうというもの…。
一般的にはアブラムシやハマキムシによる被害によるところが多いのですが、確認したところ、そのような害虫は発見できなかったんです。
もしかすると窒素過剰による栄養バランスが崩れているのかとも思いましたが、それだと他の木でも影響が出るはずなので可能性としては低いような気もします。
また、それらの葉をみると一部分に小さくかじられた跡もあるのでそれも原因のひとつなのかもしれません。
苗木を植え付けた場合、新芽は柔らかく、病害虫の被害にあいやすいので注意しているのですが、このような症状はあまり見かけないですね。
いずれにせよ、今は原因の特定が出来ないので対処の方法もありません。
しばらくは被害の進み具合を確認しつつ、対応していきたいと思っています
葉が巻く症状について。
柑橘において葉が巻く症状にはいくつか原因があって、害虫によるものとしてはハマキムシとアブラムシによる被害が多くなっています。
その中のハマキムシの食害についてなんですが、新葉に被害を与えるのはミカンヒラタマルハキバガの幼虫が多く、新葉を加害して巻いていくようです。
その幼虫は頭部は黒色で腹部は緑色をしているようなんですが、実際に見たことはないかもしれません。
そして、アブラムシの被害にあっても葉が巻くようです。
アブラムシによる被害としては、新芽や葉裏などに寄生して樹液を吸って加害するようですが、当園においては、この時期に新芽に大量に寄生しているのを見かけます。
アブラムシの中でもミカンクロアブラムシやユキヤナギアブラムシ、ワタアブラムシの3種類が柑橘に被害を与えるようなのですが、今回の葉が丸まってくる症状とは違っているようです。
葉が内側に巻く症状はもしかすると生理的な現象なのかもしれないですね。
水分が少なくなっているとか、光合成を拒んでいるとか…。
害虫を見つけることが出来ない以上、自然現象の一つとしてとらえる必要もあるのかもしれません。
今はこのまま監視していくことが大切だと考えています。
新葉をかじったのは小さなバッタなのかも…。
新葉の一部分に不規則に開いた穴があります。
明らかに何かにかじられたような跡なんですが、それが新葉全体を食べつくすような勢いでもないんです。
新葉を食べる害虫といえばアゲハチョウの幼虫なんですが、今のところ駆除は徹底して出来ていると思えいます。
そもそも、アゲハチョウの幼虫にかじられた穴とは違っているのですが…。
この新葉に小型のバッタがいるのを時々見かけていきます。
おそらく、このバッタの食害によるものだと考えています。
このバッタを駆除するのは大変なことなのですが、葉全体を食べつくすことがないと思われることから・しばらく様子をみることにします!