リジェネラティブ農業

作業日誌|ポンカン園で防風垣の手入れ

2,025年12月20日

曇りのち晴れ 16.6℃

園地:ウマキ(ポンカン園)

雨上がりの今日は、ポンカン園で防風垣の手入れを行った。

昨年はこの園地の防風垣まで手が回らず、杉の木がかなり伸びた状態になっていた。

一年で、ここまで伸びるのか…と、改めて杉の成長の早さに驚かされる。

自然の力は本当にすごい。

防風垣というと「風を防ぐためのもの」という印象が強いが、実際にはそれだけではない。

強風を和らげるだけでなく、園地内に入る光の量を調整し、空気の流れをつくる大切な役割も担っている。

柑橘の樹にとっても、人が作業するうえでも、欠かせない存在だ。

今シーズンは全体的に作業が遅れ気味になっている。

とはいえ、こうした地道な手入れを後回しにすると、あとから必ず影響が出てくる。

合間を見つけながら、少しずつでも確実に進めていきたい。

園地と向き合い、木と対話しながら手を入れていく。

その積み重ねが、次の実りにつながっていくと信じて。

クラウドファンディングのお願い

こうした園地管理や、バイオ炭を活用した土壌づくり、地域の自然と共に続いていく農業を実現するために、12月5日よりクラウドファンディングに挑戦しています。

製炭炉の維持や、循環型の農業を次の世代につなげていくための取り組みです。

日々の作業の延長線にある挑戦として、応援していただけると嬉しいです。

▶︎ クラウドファンディングページ

https://readyfor.jp/projects/nenowa

作業日誌|清見タンゴールのサンテ掛けが始まりました

2025年12月18日

晴れ 13.6℃

園地:ニナバ(清見タンゴール園)

今日から、本格的に清見タンゴールのサンテ掛けに入りました。

とはいえ、この時期は清見だけに集中できるわけではなく、防風垣の手入れをしながら、はるみやポンカンの収穫も並行して進めていきます。

園地を行ったり来たりしながら、合間合間に手を動かす、まさに年末らしい作業風景です。

この園地の清見タンゴールは、今シーズンも着果量が多く、サイズもやや大きめ。

樹の状態を見ても、実の張りや枝ぶりから食味への期待は高まります。

ただし、この園地は共同防除区域のため、最低限の農薬散布は行われてきました。

そのため出荷先は共同選果場となります。

一方で、当園としては

除草剤は使わない 化学肥料も使わない

という方針は変わりません。

「使わないもの」「関わり方」については、ここはきっちり線引きをしています。

サンテを一つひとつ掛けながら、鳥害から実を守るだけでなく、この園地、この木、この実が持っている力を、最後まできちんと引き出してやりたい。

そんなことを考えながらの作業でした。

クラウドファンディングについて

こうした日々の積み重ねや、農薬や肥料に頼らず、土と向き合い続ける園地づくりを、一過性ではなく「続く形」にしていくために、12月5日よりクラウドファンディングをスタートしています。

バイオ炭を軸にした土壌再生の取り組み、そして人と自然が共に豊かに生きる「ねのわ」の活動を、もし共感していただけたら、覗いてもらえると嬉しいです。

クラウドファンディングページ↓

https://readyfor.jp/projects/nenowa

作業日誌(ゴマダラカミキリの被害!)

2025年12月15日

晴れ 7.7℃

園地:トミノカ(ライム園)

今日は、道の駅きらら館で販売するライムの収穫。

ただ、今シーズンも着果はほとんどなく、収穫できたのはわずか2kgほどだった。

この園地は、数年前の雪害に加え、近年の高温や雨不足の影響も重なり、なかなか樹勢が回復できずにいる。

そこに追い打ちをかけるように、ゴマダラカミキリの被害が出ていた。

実を着けたまま枯れてしまった木が2本。

前回訪れたときには、ここまで深刻な状態ではなかっただけに、正直ショックは大きい。

とはいえ、立ち止まっているわけにはいかない。

この園地も今シーズンからバイオ炭の投入を開始している。

さらに、害虫対策として木酢液の使用も検討中だ。

すぐに結果が出るものではないかもしれない。

それでも、土と向き合い、木の声に耳を傾けながら、少しずつでも樹勢の回復につなげていきたい。

このライム園が再び元気を取り戻してくれることを願いながら、これからも見守り続けていく。

なお、こうした園地の再生やバイオ炭づくりの取り組みを継続していくため、

12月5日よりクラウドファンディングに挑戦しています。

剪定枝や放置されがちな資源を炭に変え、土に戻し、木を、畑を、そして地域を再生していく。

小さな園地での一つひとつの実践を、未来につなげるための挑戦です。

よければ、取り組みの背景や想いだけでも覗いてもらえると嬉しいです。

▶︎ https://readyfor.jp/projects/nenowa

日本有機農業学会に参加してきました

― 土壌と向き合ってきた実践を、研究の場で伝える ―

作業内容

12月6日・7日の二日間、日本有機農業学会に参加し、ポスター報告部門で当園の取り組みについて発表してきました。

今回は、実際の園地で継続的に行ってきた土壌調査データをもとに、草生栽培や剪定枝・バイオ炭の活用といった日々の営みが、土壌環境にどのような変化をもたらしているのかを紹介しました。

ポスター発表という形式もあり、多くの方と直接言葉を交わしながら説明できたのが印象的でした。

「実際の園地で、ここまでリアルなデータを積み上げているのは珍しい」

そんな声もいただき、これまで現場で積み重ねてきたことが、研究の場でもしっかり意味を持つのだと実感しました。

有機農業という枠組みから見ると、当園の取り組みは少し違う領域にあるのかもしれません。

けれど、土壌に目を向け、循環を意識しながら農を続けるという点では、今の農業が抱える課題と真正面から向き合っているとも感じています。

農家だけでなく、研究者や有識者の方々の考えや視点に触れられたことは、とても大きな学びになりました。

また今回、愛知県・福津農園の松澤さんとも直接お会いすることができ、農業に対する考え方や想いをじっくり伺うことができました。

立場や手法は違っても、根底にある「農とどう向き合うか」という部分で共感できる時間は、とても貴重でした。

初見・メモ

・現場発のデータは、研究の場でもしっかり響く

・「有機」かどうかよりも、「土壌をどう見ているか」が問われている

・農家が研究者と対話する場の大切さを改めて実感

・続けてきたことは、必ず次の一歩につながる

作業日誌(はるみの摘果玉の収穫)

2,025年11月16日

晴れ 12.6℃

園地:トミノカ

作業内容

はるみ園で摘果玉の収穫。

今シーズンも京大・11月祭の農薬ゼミの皆さんが、当園のジュースとシロップを販売してくれるとの連絡があった。ジュースはストレートで、シロップは紅茶に入れて提供するらしい。その際、トッピングとして今回収穫した摘果玉を添えるとのこと。

昨年は大好評で、「ぜひ今年も販売したい」という強い要望があった。

摘果玉の価値に気づき、その可能性に光を当ててくれる大学生たちの感性にはいつも驚かされる。当園が大切にする“資源を無駄にしない”という思想や、リジェネラティブな視点を理解してくれているからこそ、このような発想につながるのだと思う。

摘果玉を「廃棄物」にしない。

小さな実の中にも、未来の可能性が宿っている。

今後も、彼らの柔軟な視点から新しい価値が生まれることを期待したい。

初見・メモ

はるみは順調に着色中。

今年の摘果玉は品質も良く、トッピングにも映えそう。

大学生との連携は当園にとって新しい視点を得られる貴重な機会。