摘果玉

作業日誌(ポンカン摘果玉の収穫)

2025年10月27日 晴れ 18.4℃

園地:ウマキ(太田ポンカン)

   トミノカ(はるみ)

作業内容

今日は太田ポンカンとはるみの摘果玉の収穫を実施。

道の駅で販売していた太田ポンカンの摘果玉が好評で、在庫がなくなったため、追加分を収穫することにした。

これまでポンカンの摘果玉を何かに利用することはほとんどなかったが、当園の栽培方法を伝えるための“生きた教材”としての価値を改めて感じている。

所見・メモ

摘果玉は、一般的には出荷対象外として廃棄されがちな果実だが、当園では農薬を使っていないからこそ、香り・味わいともに自然そのものの素材として利用できる。

この「摘果玉を活かす」という取り組みは、単に廃棄を減らすためではなく、リジェネラティブ農業の思想そのものでもある。

木の成長を整える摘果の工程を、そのまま“命を循環させる行為”として捉える。

その考え方が、消費者にも少しずつ届いていることが嬉しい。

作業日誌(2025年10月6日)

晴れ 22.3℃

園地:午前中→トミノカ(はるみ)

   午後から→ウマキ(清見タンゴール)

午前中ははるみ、午後からは清見タンゴールで、それぞれ摘果玉の収穫作業を行いました。

はるみは道の駅向け、清見タンゴールは飲食店からの注文用。用途に応じて摘果玉の収穫を進めています。

はるみの状況

ここ数日の雨で、はるみに裂果の症状が出始めてきました。

細やかなチェックを行いながら対応を進める必要があります。裂果は果実の健康状態や天候の影響を如実に表すので、摘果のタイミングや管理方法を改めて見直すきっかけになります。

摘果玉については、昨年から道の駅やネットを通じて販売を始めていて、少しずつ認識されてきたところです。消費者に向けて「摘果玉=ただの間引きではなく、新しい価値があるもの」という意識が広がり始めています。

清見タンゴールの摘果

午後はウマキ園地にて清見タンゴールの摘果玉を収穫しました。

こちらは飲食店からの注文分。

市場や飲食店など用途別に摘果玉が流通し始めており、少しずつ販路が広がってきています。

摘果玉販売の現状と課題

昨年から本格的に消費者へアピールを始めた摘果玉。販売は順調に広がりつつあり、徐々に認知されてきました。

しかし、まだまだ認知度は低いのが現状。

単なる副産物としてではなく、食文化や循環型農業を象徴する存在として、当園の取り組みと合わせて広く伝えていく必要があります。

作業日誌 2025/09/18|摘果作業と収穫(コミ山・ウマキ)

― 摘果玉の利用を模索しながら、販売用の収穫へ

日付:2025年9月18日

天候:晴れ時々曇り 28.1℃

園地:午前→コミ山(はるみ園)/午後→ウマキ(清見タンゴール園)

作業内容:摘果作業・販売用収穫

詳細

午前中は「はるみ」の仕上げ摘果を実施。作業の合間に、摘果玉の新たな利用方法を模索した。

午後はウマキの清見タンゴール園で、道の駅きらら館で販売するための摘果玉を収穫。

所感・注意点

はるみは樹勢を見極めながらの仕上げ摘果が必要で、果実のバランスを保つことが今後の収量・品質に直結する。

摘果玉はこれまで廃棄されることが多かったが、販売や加工につなげることで新しい価値を生み出せる可能性を感じる。

午後に収穫した清見タンゴールの摘果玉は、鮮やかな緑と爽やかな香りが特徴で、イベントや直売所での販売にも手応えを感じた。

今後の予定

摘果玉の利用方法をさらに具体化(加工・販売の両面から検討)。

直売所・イベントでの反応を観察し、今後のマーケティングに活かす。

各園地での摘果作業を継続しながら、販売用の収穫を進める。

道の駅きらら館「きららメロディ市」に参加しました!

9月14日、道の駅「伊方きらら館」で開催された きららメロディ市 に参加してきました。

当園では普段、柑橘の栽培や摘果作業に励んでいますが、この日は少し趣を変えて「摘果玉の魅力」を伝えることを目的に出店しました。

摘果玉ってなに?

摘果玉は、果実を大きく育てるために間引かれる小さな青い実のこと。

通常はそのまま廃棄されてしまうのですが、実はビタミンCやクエン酸など栄養が豊富で、香りも爽やか。

私たちは「資源を無駄にせず循環させたい」という思いから、この摘果玉を活かしたシロップづくりに取り組んでいます。

シロップを通じて伝えたいこと!

イベントでは、この摘果玉シロップを中心に販売しました。

「無農薬・無肥料・除草剤も使わない」という当園の農法を紹介しながら、

「こんな小さな実にも価値があるんだ!」ということを一人でも多くの方に知っていただけるように工夫しました。

試飲された方からは

「爽やかで美味しい!」

「子どもにも安心して飲ませられる」

といった声をいただき、私たちの取り組みが確かに届いていることを実感しました。

これからの取り組み

直売イベントは、ただ商品を販売するだけでなく、農園の考え方や栽培の工夫を直接お伝えできる場。

今後もこうした場を大切にしながら、摘果玉をはじめとした“副産物”の価値を広げていきたいと思います。

次回のイベントに向けて、商品の見せ方や試飲のスタイルをさらに工夫し、もっと多くの方に「ユウギボウシ愛媛の想い」を感じていただければ嬉しいです。

作業日誌|2025/08/30 ジルクミ・ねのfarm・ウマキ(晴れ 29℃)

今日の作業

午前:ジルクミバイオ炭投入を実施。 (8kg)

午後:オンライン交流会を開催。

夕方:ウマキで摘果玉の収穫。

方法

バイオ炭投入(午前)

バイオ炭はその都度ふるい分けしながら使用。

滴下位置を基準に穴埋め方式と地表撒き方式を併用。

園地の草を刈らず、そのままの状態で炭を撒くことで、草がカバーになり流亡を防ぐ狙い。

オンライン交流会(午後)

オーナーさんを対象に開催。

ねのfarmの様子やバイオ炭活用の取り組みについて報告。

ねのfarmのこれからの取り組みと将来のビジョンを説明。

摘果玉の収穫(夕方)

ウマキで清見タンゴールの摘果玉を収穫。

シロップ用に活用予定で、鮮度の高いうちに保管・運搬の準備を整えた。

所見・メモ

バイオ炭投入作業は草を活かしたまま行えたため、作業効率が良かった。

交流会では、ねのfarmの活動目的や未来について説明し、理解を深めてもらえた手応えがあった。

摘果玉は粒ぞろいが良く、商品化への期待が高まる収穫となった。

今後の予定

ジルクミのバイオ炭投入を早急に進める。

摘果玉は加工場へ発送し、シロップに加工する。

次回交流会では、オーナーの木の状況と摘果玉商品の展開を報告予定。