清見タンゴール

今シーズンの清見タンゴールは裏年の影響をもろに受けている!?

清見タンゴールの着果状況

今シーズンの清見タンゴール、着花量は多く、その流れを受けて着果量も多かったのですが、生理落果もほぼ終了した現在は不作といえるほど着果量が少なくなっています。
いわゆる裏年という状況ですね…。

昨シーズン、過去最高ともいえる収穫量を記録した清見タンゴールでした。
しかし、品質的には黒点病の大発生と台風の暴風による擦り傷の影響であまり良くなかったのと、熟すのが早く早い段階での腐敗果の発生で収入は激減。
こんな状況の中、木への負担が大きかったのが影響して花の量も多く、当然ながら実も多くなりました。
これは樹勢の衰えともいえ、その後の生理落果の動向が気になっていたのですが、生理落果が進んでも着果量が多めに推移していました。

それが、先日からの気温の上昇で一気に落果が進み、着果量が激減!
多めだった着果量も一転、不作といっていいほどの量にまで落ちてしまいました。
木の理性が働き実を落とし、樹勢の回復を図ったものと思われます。
それはそれで仕方がないでのですが、この後の摘果作業によって来シーズンの生産量にまで影響が出ないようにすることが大切になってきました。

とりあえず今シーズンは着色促進と極端な肥大化の防止対策として、摘果の時期を遅くし、落とす量も最小限にとどめることがポイントになって来そうです!

 

続きを読む

清見タンゴール園全ての袋掛けが終了しました。

サンテ掛け作業終了

­昨年11月頃から始まった袋掛け作業、今日の清見園のサンテ掛けが終わり、全てが終了しました。
よく「いったい何個の実に掛けるんですか!?」って聞かれますが、何万個になるのか数えたこともないので、「想像したこともないです(笑)」って答えてます。
掛けはじめの頃は果てしなく続く作業のように感じますが、毎日コツコツとこなしていくうちに終わりは来るものです!
なんだか人生に例えることも出来そうな感じですね…。

­今シーズンは終盤になってサンテの数が足らなくなり、補充しなくてはいけなくなり、5400枚を購入。
ですが、それでも足りるワケもなく、結局は不知火(デコポン)の収穫をして、それに掛けてあった袋を清見タンゴールに使うという、なんとも手間のかかることになってしまいました。
一応、清見タンゴールの袋掛け作業の期限は1月末なので、期間的には余裕があったのですが、他の作業の都合もあり、急いでいたのが現状です。

これで、袋掛け作業が終了したということで、不知火の収穫作業に本腰を入れることが出来ます。
今一度、気合を入れて作業にかかります!

続きを読む

今シーズンの清見タンゴールは皮が薄いかな…!?

清見タンゴールの果実

今は清見タンゴールの袋(サンテ)掛け真っ只中です。
といっても、ここ数日、天気が悪かったりで園地には行ってないですが…。

ところで、今シーズンの柑橘は全体的に薄皮傾向にあるようですね。
皮が薄いということはいいことばかりではないんです!
例年、皮が薄いとこの時期に裂果の症状がみられるんですが、今シーズンはそれほどでもない状況です。
それもそのはずで、果実が割れないということは成長していないということ…。
つまり、裂果するということは中の果肉の成長に外の皮の成長が追いついていないからなんです。
それが割れないということは果肉の成長が悪いということです。
つまり小玉傾向になっているということなんです!

秋口から雨が少なく、柑橘たちにとっては劣悪な状況になっていました。
幸い枯れてしまった木は少なかったものの、果実の成長は鈍く、場所によっては全く成長していないケースも…。
さらに、雨が少ないので酸抜けも悪く、クエン酸の数値が例年より高い傾向にあります。
しかし、この園地の清見タンゴールは最近の雨で酸抜けも進み、口当たりがよくなって来ているようなので一安心といったところです!

しかし、もう少しサイズアップする必要があります。
これから来春の収穫までの間、少しは成長していってほしいんですが…。
そうはいってもこれから益々寒くなってくるので、望み薄かな・・・・・。

続きを読む

清見タンゴールも仕上摘果作業に入りました!

清見タンゴール摘果作業1

9月も下旬に入りましたね。
摘果作業も不知火の仕上摘果から清見タンゴールの仕上摘果へとシフトして来ました。

清見タンゴールは大きくなりすぎると商品価値が下がるので注意が必要なんですが、小さすぎても困ります(笑)
なので、摘果のタイミング難しいところです。
もちろんですが、園地によって玉太りの度合いが違って来るので、どの園地から仕上げるかが問題になります。
今シーズンのように着果量が多い木と少ない木がはっきりしている場合、園地だけではなく木によっても仕上摘果のタイミングが違うの手間がかかります。

基本的には温暖な園は遅くまで成長するので比較的遅くまで仕上げなくても大丈夫なんですが、日照時間が少なく平均して気温が低い園地ではそろそろ仕上げておく必要があります。
とりあえずは東向きの海抜の低い園地から始めていきます!

続きを読む

樹勢の弱っている木はそろそろ仕上げ摘果をしてみます!

清見タンゴールの摘果

清見タンゴールの摘果作業。
今の時期はまだ粗摘果なんですが、樹勢の弱っている木は来シーズンのことを考えてそろそろ仕上げ摘果をしてもいいかなって感じです。
特に葉が黄色くなっていたり落葉している木は早めの方が良さそうな感じです。
特にお盆前にチェックしてきた園地は急いだほうが良さそうですね。

しかし、タイミングが早くなり過ぎると夏芽が発生します。
この夏芽が伸びてしまうと糖度の高い実はできないともいわれているので、摘果を一気に進めてしまうことは厳禁です。
でも、来シーズンのことを考えれば樹勢の回復を図った方が良さそうにも思うのですが、今の時期は我慢することが大切なようです。
といっても、除草作業を中心に摘果しているので一気にはできないんですがね(笑)
今回は樹勢が弱っていることもあり、摘果を急いでもそんなに夏芽を出すことはないと思うので、木を選んで進めていこうと思っています。

そして、今後の雨の状況にもよるんですが、摘果が早過ぎると実の肥大化が進み、規格以上に大きくなりすぎると商品価値が下がるので注意することが大切ですね。

続きを読む