今一度、袋(サンテ)掛けの効果について考えてみた!

鳥の食害

サンテとは鳥の食害防止と着色促進の目的で掛けられる繊維状の袋のことなんで、製造メーカーの付けた商品名です。
この辺りでは一般的に商品名の「サンテ」をそのまま使って袋掛け=サンテ掛けということになっています。
厳密にいえば、ちゃんとした袋(油紙)も使用しているケースもあるので、一概にはいえませんが…。

当園では不知火(デコポン)と清見タンゴールの2品種で使用しています。
特に不知火では鳥による食害対策として使用しています。
また、清見タンゴールでは鳥の食害防止はもちろん、着色促進も目的として使っています。

しかし、これを被せたからといって万全ではありません。
鳥たちは隙間から実を食べてしまうし、着色も気象条件に影響されることが大きいので、これを被せたからといってその効果で着色が良くなるとは断言できないのが現状です。

このサンテの効果を十分得るためには、的確な使用方法を実施することが大切なんですが、どうしても作業の効率上、大雑把になっていることが多いですね…。

確実な被覆方法で効果アップ!

サンテの隙間から

この類のものは作業効率が良いこともメリットのひとつなんですが、その分、作業が雑になることもあります。

不知火(デコポン)に被せるのは10月に入ってからで、着色の状況を見ながら作業を進めていきます。
この時、あまりにも着色が遅れている実に対しては被せないようにしてます。
それは、あまりにも着色が遅れている実には被せないよう指導されていることもありますが、実際に被せてしまった場合、やはり、着色が遅れてくるように感じます。
一応、不知火(デコポン)の場合は3分着色から被せるようにしています。
清見タンゴールに関しても同じようなことがいえると思いますが、収穫時期も違うのでそれほどシビアにならなくても良いと考えています。

鳥の食害に関しては、被せ方でかなり防ぐことができると思っています。
しかし、膨大な数をこなしていく必要があるので、細かな部分で雑になってしまっていることが多く、そこを鳥たちにつかれているのが現状です。
面倒でも確実に作業することが大切だということですね!

サンテの着色促進効果について…。

着色の比較

今日、偶然にもサンテを掛け忘れた実と掛けてある実が並んでたんで比べてみました。

画像に向かって左側が掛け忘れた実、そして右側が掛けてあった実…。
若干ですが、掛け忘れた方が紅が濃くなっているのが確認できます!
着色促進効果があるのはどのくらいの時期までなのか…。
ある程度着色したら効果はなくなるのか!?
まだ分からないことがありますが、収穫の時期になると掛けてない方が紅が濃くなるのかもしれないですね。

しかし、収穫前になって外していくのは不可能に近いし、外すと鳥の食害が多くなるので、掛けたままの収穫になってしまいますが…。

いずれにせよ、今はJAにしうわ営農指導課の指示に従って作業をこなしていますが、当園ではどのようにするのがベストなのか…!?
また、園地によってどのように変化させていけばよいのか…。
まだまだ試行錯誤の日々が続きそうです!

一度食べると忘れられない味わいの不知火とは…。

その独特な食感と濃厚な味わい、さらに香りの高さが人気の不知火…。

ザクッとした食感でありながらもあふれんばかりの果汁、さらに皮をむいた時に広がる独特の香りは柑橘の中でもトップクラスです!

不知火とは一般的に呼ばれているデコポンのことで、数ある柑橘の中でも人気がある品種のひとつです。

中でも、ここ佐田岬半島の宇和海側で栽培されているものは味が濃くて最高に美味しいと市場でも人気の産地のひとつです。

ここ愛媛・にしうわ産の不知火、まだ味わったことがない方、この機会にぜひお試しください!

 


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