2025年 10月 の投稿一覧

作業日誌(デコポン・はるみ仕上げ摘果)

2025年10月16日 晴れ時々曇り 28.1℃

園地:午前/オチミズ(デコポン)

   午後/トミノカ(はるみ)

作業内容

午前中はオチミズ園地でデコポンの仕上げ摘果作業。

午後からはトミノカ園地に移動してはるみの摘果作業を実施。

どちらの園地も果実の肥大は順調で、特にデコポンは今のところ木の状態も良好。

一方、はるみの方はこのところの雨不足の影響で、木全体にやや元気がない様子も見られた。

一雨ほしいところ…。

所見・メモ

作業中に気になったのが、はるみの株元に見られた大量のアリの発生。

根元の穴に巣を作っているようにも見えるため、

今後は木の根の状態を確認しながら早めの対策を考えていく必要がある。

園地全体は緑が濃く、見た目には順調に見えるが、

地中の環境変化にも目を向けて管理していきたい。

作業日誌(はるみ摘果玉の乾燥準備)

2025年10月15日 晴れ 21.1℃

場所:倉庫内作業

作業内容

今日は収穫からおよそ一週間が経過したはるみの摘果玉を、乾燥させるための準備を実施。

新たに「バイオ炭」として命を吹き込むため、まずは果実を半分にカット。

その後、45℃で約30時間の乾燥工程にかける予定です。

この工程は、果実を炭化させる際の品質を安定させるための大切なステップ。

果実の水分量を適度に減らすことで、炭化の際にムラが少なく、香り成分も程よく残るようにしています。

所見・メモ

今回の取り組みは、はるみの摘果玉を資源として循環利用していく新たな試み。

これまでジュースやシロップとして活用してきた摘果玉ですが、

今回は“炭”というかたちで次のステップへ。

リジェネラティブな農の循環を、より実践的な形に進めていく第一歩です。

作業日誌(ポンカン・はるみ)

2025年10月14日 晴れ 23.9℃

園地:ジルクミ(ポンカン)/トミノカ(はるみ)

作業内容

太田ポンカンとはるみの仕上げ摘果を実施。

それぞれ道の駅「きらら館」への補充分として収穫を行いました。

所見・メモ

果実は少しずつ色づきが進み、食味にも変化が見られるようになってきました。

この時期ならではの若い香りと、酸の中に感じるまろやかさが摘果玉の魅力。

年々販売も定着しつつあり、リピーターも増えてきています。

今後の予定

はるみの摘果玉は、今後シロップに加工して販売予定。

また、これまでの試作をもとに、来季以降も様々な商品化に向けて製造工程の検討を進めていきます。

作業日誌(デコポン)

2025年10月7日 晴れ 28.0℃

園地:オチミズ(デコポン)

作業内容

今日はクーラー設備のあるデコポン園で摘果作業を行いました。

この園地では除草剤や肥料は使いませんが、農薬については共同作業となるため、どうしても最低限の散布は必要になります。

そのため、下草は長めに残して農薬が直接土に当たらないよう工夫しています。

ただし、あまりにも草が多すぎると病害虫の温床となるので、株元はすっきりと整理して陽射しが差し込むように整えています。

所見・メモ

摘果の対象となった実は、画像のとおり形の悪いものや過剰な実です。

最低限とはいえ農薬を使用しているため、今回の摘果玉はすべて廃棄となります。

ほんとうにもったいないと感じる瞬間ですが、デコポンの品質を保つためには必要な作業でもあります。

作業日誌(2025年10月6日)

晴れ 22.3℃

園地:午前中→トミノカ(はるみ)

   午後から→ウマキ(清見タンゴール)

午前中ははるみ、午後からは清見タンゴールで、それぞれ摘果玉の収穫作業を行いました。

はるみは道の駅向け、清見タンゴールは飲食店からの注文用。用途に応じて摘果玉の収穫を進めています。

はるみの状況

ここ数日の雨で、はるみに裂果の症状が出始めてきました。

細やかなチェックを行いながら対応を進める必要があります。裂果は果実の健康状態や天候の影響を如実に表すので、摘果のタイミングや管理方法を改めて見直すきっかけになります。

摘果玉については、昨年から道の駅やネットを通じて販売を始めていて、少しずつ認識されてきたところです。消費者に向けて「摘果玉=ただの間引きではなく、新しい価値があるもの」という意識が広がり始めています。

清見タンゴールの摘果

午後はウマキ園地にて清見タンゴールの摘果玉を収穫しました。

こちらは飲食店からの注文分。

市場や飲食店など用途別に摘果玉が流通し始めており、少しずつ販路が広がってきています。

摘果玉販売の現状と課題

昨年から本格的に消費者へアピールを始めた摘果玉。販売は順調に広がりつつあり、徐々に認知されてきました。

しかし、まだまだ認知度は低いのが現状。

単なる副産物としてではなく、食文化や循環型農業を象徴する存在として、当園の取り組みと合わせて広く伝えていく必要があります。