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作業日誌|2025/08/25 デコポン園(シタバタケ|晴れ 31℃)

今日の作業

・デコポン園のシタバタケ区でバイオ炭の投入作業を実施。 昨日に続き、穴を掘って埋め込む方法と、今日から新たに地表撒きを開始。

・投入量は 合計3kg。

方法

・穴埋め方式:木の外周部にスコップで小穴を掘り、炭を埋設。

・地表撒き方式:草を刈らずにそのまま、炭を株元の周囲に撒き、後の降雨とともに馴染ませる

所見・メモ

・穴埋めでは根の近くに炭を配置でき、長期的な効果が期待できる。

・地表撒きは作業効率が良く、広い面積を短時間で処理可能。草がカバーとなり、風や雨での流亡も少なそう。

どちらの方式も、次の降雨後の土壌状態(保水性・温度変化・微生物の活性)を観察して比較していく。

今後の予定

区画ごとの比較調査:穴埋め方式/地表撒き方式で効果を比較。

10月:茨城大学 小松崎教授による土壌調査。

秋以降:果実肥大の進み具合や樹勢変化を定期的に記録。

作業日誌|2025/08/24 デコポン園「シタバタケ」(晴れ 30℃)

今日の作業

内容:昨日(8/23)ねのfarmで製炭したサンフルーツ由来のバイオ炭をデコポン園へ投入。
投入量:3㎏

ふるい基準:2mm。

2mm以上のチャンク … 木の外周部(滴下ライン)に等間隔で小穴を掘り、埋設。

2mm未満の微細分 … 株元の下層(草マルチの下)へ散布。

目的・ねらい

チャンク(>2mm):土壌の通気・保水・団粒形成の持続効果を期待。根の探索域(外周部)に点在させ、根の「行き先」を増やす狙い。

微細分(<2mm):株元での水分保持と微生物の住処(初期活性)づくり。

所見・メモ

表面灰は軽く払うだけで落ち、炭化は均一。においの残り少なめで即時投入でも問題なし。

散布後、軽く灌水。次の降雨後に土壌温度・水分・葉色の変化を観察予定。

今後の予定

今日実施した「穴を掘り投入する方法」とは別に、掘らずに表面に撒くだけの区画を設定して比較していく。

10月:茨城大学小松崎教授による土壌調査。

収穫期前:果実肥大・糖酸バランスの推移と相関をメモ。

作業日誌|2025/08/22 ねのfarm(晴れ 32℃)

今日の作業

内容:サンフルーツ由来の原料で製炭し、初回ロットのバイオ炭を取り出し。

設備:8/8に設置された四国初の製炭炉(ねのfarm)。今回がこの炉での初製炭

現場の様子

結果・所見

炭化状態:表面の灰は薄く、芯まで均一に炭化。形状の保持も良好で良質判定。

含水の抜け:冷却後の乾きが早く、粉化は最小限。歩留率:約30%。

におい:煙臭の残り少なく、土壌投入前の養生(曝気)期間は短めで運用できそう。

次の工程(メモ)

1.粒度選別:>20mm(マルチ・調湿材)/5–20mm(土壌改良)/<5mm(堆肥混和・シードボール)にふるい分け。

2.活性化処理(チャージ):雨水または希薄液(堆肥茶)で含水・養分チャージし、微生物の住処づくり。

3.試験区へ投入:既設の土壌調査区(炭あり/なし/慣行)に均一量で散布→軽く混和。

4.記録:投入量(kg/㎡)、粒径、含水率、pH を記帳。次回の土壌診断日に合わせて追跡。

ひとこと

8月の高温続きのなかでしたが、初の本格製炭は手応え大。サンフルーツの枝・幹が、土を育てる資源に生まれ変わる瞬間に立ち会えました。これからの土づくりに、強い追い風になりそうです。

— ユウギボウシ愛媛(もと)

デコポン園の下草処理と、草のありがたみ!

こんにちは、ユウギボウシ愛媛のもとです。

8月21日、真夏の太陽が照りつけるなか、名取のデコポン園にて下草処理の作業を行いました。気温は31℃。空は青く、木陰が恋しくなる暑さでしたが、園内には緑がたっぷりと茂り、木々と草たちが静かに、でも力強く命を育んでいました。

オーナーさんの木と向き合う時間

この日手を入れたのは、オーナー制度でお預かりしているデコポンの木のある区画。

処理前は腰丈ほどの草もあったのですが、今は写真のように園地は適度な高さの草に包まれていています。さらに、木の根元はちゃんと見える程度に調整しています。

でも驚いたのは、その草の中にあっても、デコポンの実がしっかりと結実していたこと。

この夏は異常ともいえる高温と少雨で、柑橘にとっても厳しい環境が続いてます。

それでも木は、草の力を借りながら、ちゃんと実をつけてくれていました。

草の存在が、土と木を守ってくれている!

草は、単に“刈るもの”ではなく、自然と共生するうえで大切な存在です。

特にこの夏のように気温が高く、土が乾きやすい時期は、草が地表を覆ってくれることで、土の温度上昇を抑えてくれる し水分の蒸発を防いでくれる。また、 雨が降ればやさしく吸収し、土を守ってくれる!

そんな役割を果たしてくれているのだと、改めて実感しました。

もちろん、木と草のバランスは大切です。

下草が繁茂しすぎると風通しが悪くなり、病気や害虫の原因にもなります。

そこで今回は、根元を中心にやさしく草を抑えながら、木が過ごしやすい環境を整えました。

人が自然に手を添えるということ

私たちの栽培は、自然にすべてを任せるわけでも、逆にコントロールしようとするわけでもありません。

草の役割を理解し、木の声に耳を澄ましながら、「人が自然に手を添える!」そんな距離感を大切にしています。

この日も、草の間からのぞく実を見て、「ちゃんと育ってくれてありがとう」と声をかけたくなりました。

オーナーさんの木も、順調に育ってくれていて一安心です。

次回の作業と楽しみ

次は、9月中旬ごろに仕上げ摘果と軽い剪定を予定しています。

今後の気象条件にもよりますが、デコポンたちはゆっくりと秋の陽を浴びながら、しっかりと味を深めていってくれるはずです。

また変化があれば「柑橘栽培日記」でご報告しますので、お楽しみに!

▶︎ 当園の取り組みやオーナー制度については 公式サイト もぜひご覧くださいね。

サンフルーツの木で初の本格製炭に挑戦!

今日は、サンフルーツの伐採枝を使って、初めての本格的な製炭にチャレンジしました。

天気は快晴。山の緑と青空に包まれながらの作業でしたが、真夏の日差しのもとでかなり暑い一日になりました。

着火の際には少し戸惑いましたが、その後は大きなトラブルもなく、比較的順調に進みました。

剪定枝がしっかり炭へと姿を変えていく様子を間近で見るのは、やはり感慨深い体験です。

炭化によって不要な枝が「資源」に生まれ変わり、園地に戻していくことで、土づくりや循環型の農業に繋がっていきます。これからも試行錯誤しながら、よりよい形を模索していきたいと思います。