yugiboushi

作業日誌(2025年10月4日)

曇り時々雨 22.1℃

園地:ジルクミ(デコポン

今日はデコポン園で下草の処理作業を行いました。

雨が降ったり止んだりの空模様で足元は悪かったものの、湿り気がある分、草切れは良く効率的に作業が進みました。

大変な作業ではありますが、こうした天候がむしろプラスに働くこともあります。

栽培方針と工夫

当園の管理の基本は、

陽射しを地面に届けること

・園地内の風通しを確保すること

・バイオ炭を投入して土壌を元気にすること

です。

今回の下草処理もその一環であり、樹勢を健全に保ち、果実の品質を安定させるために欠かせない作業となっています。

作業日誌(2025年10月2日)

天候・気温

晴れ 22.8℃

園地

ねのfarm

作業内容

今日は炭出し作業。

今回の原料はサンフルーツと清見タンゴールの剪定枝のミックス。

前回までの経験を活かしながら炭化に挑戦し、思った以上に良い仕上がりとなった。

チームの様子

「チーム名取」のメンバーも手慣れてきて、作業の段取りや役割分担がスムーズに進むようになってきた。

炭の取り出し作業も息が合っており、作業効率も向上。

炭質を確認しながらの共同作業は、単なる労働にとどまらず、地域の連帯感を深める貴重な時間にもなっている。

仕上がり

サンフルーツと清見の木質特性の違いがどのように炭質へ影響するか、今後の利用や分析の中で確認していく予定。

今回炭化したものは、形や硬さともに十分で、燃料や土壌改良資材として活用できそう。

作業日誌(2025年10月1日)

晴れ 25.7℃

園地:オチミズ(デコポン)

デコポンの仕上げ摘果作業

昨日に続き、デコポン園での仕上げ摘果を行った。

今日の場所は着果量の多い木が目立ち、摘果の量も多くなった。

これらの摘果果実は、もし農薬を使っていなければ有効利用できる可能性が高い。

しかし現状では、最低限度とはいえ散布を行っているため、食品としては活用できず園地で廃棄せざるを得ない状況だ。

製炭技術がさらに進めば、これらを炭化資源として循環利用できる道も開けるはずだと感じている。

カイガラムシの発生

作業の途中でカイガラムシの発生も確認した。

最低限度ではあるが農薬散布を行っているにもかかわらず防ぎ切れない現実に直面し、改めて「農薬のあり方」について考えさせられる一日となった。

生態系や樹勢バランス、また園地環境そのものの改善を通じて、防除に依存しない栽培を目指していきたい。

所見

摘果量が多い園は、果実を選び残す基準をより厳しくする必要がある。

摘果果実の有効利用は今後の大きな課題。炭化や加工への応用を模索したい。

カイガラムシの発生を踏まえ、農薬に頼らず抑制できる環境づくりを進める必要がある。

本日の作業を通して、「利用できない摘果果実」と「農薬散布の限界」という二つのテーマが浮き彫りになった。

どちらも今後の園地経営に大きく関わる課題として、継続的に考えていく必要がある。

作業日誌(2025年9月30日)

晴れ 28℃

園地:午前 → トミノカ(はるみ)/ 午後 → オチミズ(デコポン)

午前:トミノカ(はるみ)

仕上げ摘果を実施。

果実の大きさを揃え、着果量を調整することで、残した果実の品質を高める作業を行った。

摘果玉の販売も始まっており、バランスを見ながら丁寧に進めている。

午後:オチミズ(デコポン)

クーラー設備のある園地で仕上げ摘果を行った。

この園は 除草剤と肥料を使わず、農薬も最低限度の散布にとどめている。そのため、共同選果場に出荷できるよう、外観・サイズともに選果基準を満たす果実を意識しながら慎重に摘果を進めた。

作業の中で、カタツムリの食害とみられる果実を確認。

湿気の多い環境が影響していると考えられ、今後は下草管理や通風改善など環境面での対策を強化していく必要がある。

また、園地内には イノシシの侵入痕跡も発見。

根を荒らす恐れがあるため、設置済みの電気柵や鉄筋柵に加え、例年行っているピンクテープを張り巡らせて心理的な警戒効果を加える予定だ。

所見と今後の対応

カタツムリ対策:草刈りや通風確保で湿気を軽減し、発生を抑制。

イノシシ対策:電気柵・鉄筋柵に加え、ピンクテープで警戒心を与える。

選果基準:引き続き外観やサイズを重視し、出荷に耐える果実を目指す。

今回の作業では「病害虫」と「獣害」という二つのリスクが明確になった。

それぞれの環境に合わせた対策を進めることで、持続可能な園地管理と高品質な果実づくりを両立していきたい。

作業日誌|2025/09/29 トミノカ・ウマキ(曇り時々雨 25.6℃)

今日の作業

午前中:トミノカ(はるみ園) 仕上げ摘果を実施。

今シーズンから販売を開始した摘果玉の量とのバランスを見ながらの作業。

午後:ウマキ(清見タンゴール園) 改植予定エリアにて草刈りを実施。

改植は清見タンゴールから香酸柑橘への転換を検討中。品種は今後選定予定。

所見・メモ

はるみの仕上げ摘果では、販売用の摘果玉を確保しながら園地全体の樹勢や果実サイズのバランスを意識。

摘果玉の販売が始まったことで、これまでの「落とすだけ」から「資源として活かす」方向へと作業の意味合いが大きく変化。

ウマキ園では改植を見据えた下準備。気候や市場の動向を踏まえ、香酸柑橘という新しい可能性を模索している。

今後の予定

ウマキでの改植候補品種を検討・試験導入。

摘果玉販売の反応を分析し、次年度以降の販売体制を強化。

はるみ・清見両園地での仕上げ摘果を10月前半にかけて継続。