昨日の石垣修復の実践講座の仕舞いに行って来ました。
台風の接近に伴い雨量が多くなる予想だったので、ある程度まで石垣を修復しておかないと再度崩れる恐れがあるためです。
前日の作業で、まだ根切りが出来ていなかった中央部分から補修作業を開始。
その後、下層部から積み上げていき、最終的には崩れる前にあったあか道(公の道)まで完成させます。
さらに、今回修復する箇所の両脇の崩れそうな部分も一緒に手直ししておきます。
ここまでの作業をすることで、二次災害的な崩れは起きないと思われます。
昨日とは違って単独での作業のため、ペースは遅くなりますが、自分の段取りで作業を進めることが出来るので、ペースアップが可能になり、なんとかイメージしたところまでは積み上げることが出来ました。
これで、ある程度の雨量までは耐えることが出来るし、崩れることもなくなると思います。
あか道から上の園地までは後日、時間のある時にボチボチやっていこうと考えています。
とりあえずは一安心ってとこですね!
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グリ石とノミ石!
昨日の講座の中でも何度も口にされていたのがグリ石とノミ石です。
石垣を積み上げるだけでは強度がでません。
なので、その積み上げた石を安定させるためにあるのがノミ石とグリ石です。
ノミ石は画像の左側辺りにある石のような使い方をする石のことで、細長い石を奥深くに配置することです。
こうすることによって杭のような役目をして石垣を安定させることが出来ます。
このような石を要所要所に使うことで石垣全体が安定して崩れにくくなります。
また、グリ石とは積み上げた石の背面に入れる小石のことで、これも石垣を安定させるには大切なものです。
土壌内の水分が土を流動化させ石垣の方に圧力をかけてくると石垣を押し出します。
または、その土壌が水と一緒に石垣の外に出てしまうと内部が空洞化してしまい、石垣を崩す原因になります。
この現象を抑えるのがグリ石の役目です。
このグリ石は小石といっても小さければ良いというわけではなく、適度な大きさが求められます。
しかし、実際にそのようなグリ石を現地で調達することは難しく理想的に使えないのが現状です…。
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石積みの勾配は2分にするのがベストなんですが…。
石垣が出来上がった際、地面との勾配が2分になることがベストだといわれています。
この2分という勾配が最も安定する石垣だからなのですが、なかなか思うように積めないですね!
このあたりが腕の良いエバさんとの差なんです。
この辺りでは、よく見かける石垣の修復作業のように正確に測って作業はしません。
あくまでも目見当といったところです。
実際、修復作業を行うのは柑橘栽培の合間に行います。
現実問題として手間暇かけて行う作業ではないんです!
なので、早くて丈夫な石垣を築げるのが腕の良いエバさんということなんです。
今回もエバさんの指導を受けながら積み上げた石垣は2分勾配に近い状態になっています。
「石垣を上手に築げるようになるには経験しかない!」
私が教えていただいているエバさんの口癖です…。