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夏秋梢の処理を疎かにしてはイケないですね…。

夏秋梢

今の時期に目立ってくるのが夏秋梢です。
新しく出た芽が伸び始め、存在感を一気にましてきます!

基本的に夏秋梢は着果量の多い木ではほとんど発生しません。
苗木や幼木の場合は芽だってくることが多いのですが…。

その夏秋梢に悪さをするのがミカンハモグリガです。
葉の内側に入って食害を起こし、新梢の成長を著しく阻害していきます。
また、被害にあってしまった葉は内部に雨水が侵入しやすく柑橘カイヨウ病の発生を助長します。
この被害が広がると果実にも発生していくので要注意です!

このような被害にあった葉は夏場以降に芽だった夏秋梢に多いので、芽を除去することが大切です。
また、温暖な園地では春葉にも発生しやすいので適切な防除を行うようにします。
さらに、柑橘カイヨウ病の発生が危惧される時は、夏秋梢の有無に関わらず薬剤の散布も必要になる場合があります。
とにかく、夏秋梢の芽を適切に処理することでミカンハモグリガの被害はある程度防ぐことが出来るので注意しておきたいですね!

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天草の着果量は葉80枚に1個の割合を目標に!

天草摘果状況

今日の午前中、天草園の除草作業に行って来ました。
最近は除草作業の合間に摘果作業もしているんですが、なかなか作業が進まず遅れ気味になっているのが現状です。
しかし、今シーズンからさらに美味しい柑橘を作るため後期重点摘果を実施しているので気分的には楽ですね!

天草の着果量なんですが、ここまで3回、摘果作業をしてきましたが、まだまだ生りすぎています。
というか仕上げ摘果をしていないといった方がいいですね!
どうしてかというと、今の時期に仕上げてしまうと裂果の症状が起きたり、これから台風シーズンを向かえて擦り傷等の被害も想定しておく必要があります。
なので、収穫量を確保するためにも早い時期の仕上げ摘果は行わないようにしてるんです。

そうはいっても、摘果しないと玉太りが悪く、精品率が下がってしまいます。
そのため初夏から数回に分けて摘果していくのですが、サイズアップを期待して早めに落としてしまうと、大きく生りすぎて糖度が乗らず、結局美味しい柑橘にならないことが多いんです。
特に天草は初期段階で着果量が多く、このように数回に分けて摘果することによって玉太りを良くし、ある程度木に残しておくことで適度なストレスを与え糖度アップを図っています!

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3ヶ月に渡って行ってきた不知火の摘果作業も大詰めです!

不知火の摘果作業

いよいよ不知火(デコポン)の摘果作業も大詰めになって来ました。
玉太りの遅い園地を優先的に行いこの園が最後になります。
この園地は海抜が低く日当たりも良いので、遅い時期まで玉太りが期待できます。

そうはいっても少しザッとしていたかもしれません…。
なんと園地の一部分に摘果作業をしていない箇所が残っていました。
「この辺りの木は薄生りで着果量が少ないんで摘果は遅いほうがいい!」
そのように考えていたらしく、時間の経過と共に果実が成長してくると着果量の多さに気がついたというワケです。
この様は話はよくあることで、実が小さい頃は葉に隠れて見えなかったりするので、最初の先入観で作業を進めていた事が原因です。
このようなチョッとした油断というか思い込みが作業を遅らせてしまう要因になることも度々あります。

このようなミスをしないようにするには最初の段階でのチェックが大切で、摘果作業を始めるにあたって各園地の木、それぞれの着果量を把握しておくことが大切です。
それを実施することで全体の着果量の把握が出来てロスのない作業が可能になります!
ある意味、良い経験になりました…。

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遅まきながら甘平の摘果作業に来ました!

甘平の摘果作業

柑橘王国、愛媛の特定品種の甘平(かんぺい)。
高糖度な上、外皮が非常に薄く、また中のジョウノウもかなり薄いのでとても食べやすいことで人気の品種となっています。

当園では試験的に栽培しているのですが、そろそろ安定生産に入って来ました。
なので、摘果作業も重要になって来ます。
この甘平に関しても後期重点摘果が基本で、これまでは病害虫の被害を受けている実を中心に摘果して来ました。
そして、今回は天生り果の全量摘果を実施して来ました!

他の中晩柑と違っているのは果実の裂果が起こりやすいということです。
その為、早期摘果をしても後で裂果することが多いので、早期摘果は避けたほうが良いと思われます。
一気に摘果することによって裂果を引き起こしてしまうことも懸念されます。

それらを十分考慮した上で摘果作業を進めていくことが大切になりますね!

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地すべり対策事業を施された後のフォローはどうする!?

地すべり対策事業

ここ佐田岬半島は地すべりの多い地域です。
これは半島特有のことなのかもしれませんが、ほとんどの地域に土砂災害警戒地域として指定されたエリアがあります。
当然ですが園地も地すべりの危険がある箇所が多数あります。

当園でも数ヶ所、地すべり対策としてボーリング工事が施された所があります。
対策工事で確かに地すべりがおさまった場所もあります。
しかし、その工事後の配管のメンテナンスはどこが行うんでしょうか!?
今のところ、やりっぱなし状態で、配管の破損も多くなっています。

当園では配管が破損していてそこから水が園地内に出ている場合は応急処置をして対応しています。
しかし、水が出ていない配管はそのまま放置していますが、台風や前線の影響によって大量の雨が降ったときはそこから流れて来ます。
結局のところ、配管の破損で困ったときは自らメンテナンスしろということなんでしょうね。
素人には手に負えないケースもありますが、どうしたもんでしょう!?

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