今や愛媛を代表する柑橘となった甘平…。
その濃厚な甘さは甘平ならではですよね!
当園でも自家消費程度ですが栽培しています。
今シーズンは他の柑橘同様、着色状況がイマイチだったのですが、収穫時期を遅らせることである程度は改善することが出来ました。
他の柑橘、特に不知火はなかなか着色が進まず苦戦したのですが、この甘平は予想以上に着色が進みホッとしたところです。
ちなみに、本日から店頭のみでの限定販売を開始したところ、あっという間に完売したようです!
収穫量も少ないということもあるのですが、甘平ファンの方が増えて来ていることを実感しました。
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この甘平もポンカンを親に持つ品種です!
最近は様々な品種の柑橘が栽培されています。
特に糖度が高く、食べやすいものが多くなってきていますが、これは市場での需要がそうさせているのだと思われます。
このように甘い系の柑橘の親といえばポンカンと清見タンゴールがあります。
その代表的なものに不知火(デコポン)がありますが、実はこの甘平もポンカンと西の香という柑橘をかけ合わせて出来たものなんです。
甘平は甘いのが一番の特徴なのですが、皮が薄いということもあり、外皮はとても薄く簡単に剥くことができるし、中のじょうのうは極薄で、そのまま食べても全く違和感がないくらいです。
さらに、果肉はプチプチとしていて種もほとんどなく、とても食べやすくなっています。
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生産量は徐々にですが増加傾向に…。
愛媛の独自ブランドの甘平ですが、年々、生産量が増加傾向にあります。
施設栽培を前提としているような感じの柑橘なのですが、露地での栽培も増えて来ました。
ビニールハウス栽培だと水や気温の管理がある程度の範囲で可能ですが、露地の場合、なかなか難しいものがあります。
この甘平の場合、水分量の管理が難しく、上手くやらないと裂果の症状を引き起こしてしまいます。
実際、当園においても梅雨時期から夏場、そして秋から冬にかけての水分量の変化によっては裂果の症状が多くなり、生産量が激減したことも度々ありました。
この甘平の場合、精品率が20%ともいわれています。
あの独特な扁平した平らな形、その上、まん丸でないと精品としての扱いにはならないようです…。
あの独特な形は、なかなか綺麗に出来ないことが多いです。
当園での栽培適地はどこなのか…。
これから甘平の栽培を増やして行くことが出来るか否か、見極めることが大切ですね。