ゴマダラカミキリ、天牛

4㎝弱の体なのに恐るべき害虫の天牛!

天牛

柑橘の病害虫の中でも厄介なのが天牛です。
正式な名称はゴマダラカミキリといい、天牛という呼び名は中国名です。
カミキリムシの仲間は日本国内に約800種類いるといわれていて、昆虫愛好家の中では人気のようです。
そういえば、幼いころ採って遊んでいた記憶があります(笑)

この天牛は柑橘の害虫としても要注意の害虫のひとつで、多くの植物に寄生し被害を与えます。
これの被害にあった柑橘の木、特に若木の場合、たった1匹のゴマダラカミキリが幹に食い込んだだけで木が衰弱したり、枯れてしまうほど大きな被害を与えることがあります。
数ある害虫被害の中でも1匹が与える被害の大きさは最大級といえます。

この天牛による被害を防ぐ方法として良く知られていたのが捕殺です。
現在のように殺虫剤が進歩していなかった頃は、捕殺するのが一般的でした。
一時期、農協が一匹数円で買い上げていた時期があるほどなんですね!
そこまでしてでも対策を必要とした厄介な害虫だったともいえます…。

 

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清見タンゴールの木が枯れるのは腐朽菌の侵入かも!?

枯れた枝

海抜が低くて日照時間も長く、清見タンゴールの栽培に適していると思う園地のひとつで、清見タンゴールの木が少しづつ枯れてきています。
といっても、ある1本の木だけなんですが…。

これの原因としてはゴマダラカミキリの食害、もしくは材質腐朽菌が侵入したものと思われます。
根元付近を確認したんですが、ゴマダラカミキリの食害による穴は見当たらなかったので、剪定などによって出来た切り口から侵入した材質腐朽菌の仕業だと思います。

前回は枯れた枝の部分だけを切って処理したのですが、その時よりも根元部分が枯れてきているので主枝の根元までさかのぼって切ってみました。
そして、切り口には処理剤を塗っておくと良いらしいのですが、このあたりの農家さんはあまりしないようです。
もしかして、この処理をしなかったために腐朽菌が侵入したのかも…。

また、木の樹勢が悪くなると菌への抵抗力がなくなり、感染しやすくなるので元気な木にしておくことが大切なようですね。

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天牛(ゴマダラカミキリ)の季節がやって来ました!

ゴマダラカミキリ

いよいよ暑さも本番をむかえようとしています。
とにかく蒸し暑い日が続いてますよね!
今頃から柑橘園でよく見かけるようになるのが天牛という虫です。
これはゴマダラカミキリのことで、柑橘栽培においては害虫の一種になります。

この天牛は木の小枝を噛じることはもちろん、木も幹の根元付近にもあなを開けます!
その中に幼虫を産み付け、やがて孵化した幼虫は幹を食害してしまいます。
そして、幹部分を食害おされた木は残念ながら枯れてしまいます。

この天牛対策としては今の時期の定期防除の中にその薬剤を入れて散布することが大切です。
とにかくこの時期は天牛の被害がないか、注意して園地の確認することが重要になってきます!

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