不知火、デコポン

海抜100mを超える園地では早期摘果を!

不知火の仕上げ摘果

当園では後期重点摘果を基本にしています。
これも柑橘の種類によって多少のズレはあるのですが、基本的には「最初はボツボツ、最後はしっかり!」っといった感じです。
多少のサイズダウンは仕方がないとして美味しい柑橘を作ることを基本としています。

しかし、半島での柑橘栽培において気になるのが海抜です。
海岸に近い海抜が低い園地から、山頂に近いくらい高い園地まで色々です。
そのくらいの高低差があると柑橘の成長にも差が出るもので、海抜の低い園地では遅い時期まで気温が高く、玉太りの良い傾向にあります。
それに対して海抜の高い園地では気温が下がるのが早く、成長が鈍くなる時期が早いんです。
これを全て同じような作業をしていたのでは良い柑橘を作ることは出来ません。
特に不知火(デコポン)のように大きな実を作ることは求められる場合はそれなりに対応することが必要です。

そのため当園では海抜100mを基準として摘果の時期を調整しています。
早くてきますればその分、玉太りがよくなります。
しかし、あまりにも早くしすぎると着色が遅れ、収穫時期がずれ込み、今度は雪や低温による障害の心配が出て来ます。
そのあたりを見極めた作業が求められます!

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出荷前の不知火(デコポン)を実食してみました…。

不知火2

予報通り、午後から雨に…。
本当に今年の冬は天気の悪い日が多いです。
そんな中、不知火の出荷作業が続きます。

ところで、収穫前にはよく実食していたんですが、選別作業に入ってからはあまりしていません。
例年、今頃には酸抜けも進み口当たりが良くなっています。
これまでの感じからして例年同様になっていると思われます。

問題は不知火独特のザックリ感と香りの高さが引き出せているか…。
とりあえず、Lサイズのものを選んでみたところ、口当たりの良さは問題なく出ていました。
そして、ザックリ感なんですが、どちらかというと果汁の多さが優っている状況です。
不知火独特の香りは、外皮を剥いた時に部屋中に広がるほどで、いい感じになっていると思います。

この様子だと味はいい感じになっているものと思われます。
あとは食感だけ…。
これは果実によってバラつきが多く大きいものほど食味は良くなっているハズですね!

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当園での不知火の収穫基準はデコの青味…。

着色確認1

今晩から一段と冷え込んできそうですね!
積雪の予報も出ているので、柑橘達への被害が心配です…。

さて、今日も午前中は不知火の収穫に行けたのですが、お昼頃に雨が降り、その影響で午後からの収穫は中止。
なかなか進まない状況が続いています。

今日は不知火の収穫基準についてお話したいと思います。
この基準はあくまでも当園だけの基準で、JAや三崎共選とは違いますので、予めご了承くださいね!

当園も基本は分割採集です。
一本の木でみると、木の上の方(ウラ玉)や表面(オモテ玉)から採集し、木の中の方(内玉)や下の方(裾玉)は後で採集します。つまり、2回に分けるということですね。
これはどの柑橘園でも行われていると思いますが、さらに、着色の進行具合によっても収穫する実を分けています。

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