貯蔵方法、個別包装

当園の貯蔵方法は3タイプ!

貯蔵パターン1

当園で栽培している柑橘は中晩柑がほとんどです。
この中晩柑というのは、一般的には少し早めに収穫して、一定期間予措した後に貯蔵庫で熟成させて、美味しくさせます。

その貯蔵方法も柑橘によって違うのですが、当園では大まかに3タイプあります。
1つ目は、粗選別後にそのままコンテナに入れておく方法で、太田ポンカンや今津ポンカンのポンカン類やサンフルーツがこの方法で貯蔵しておきます。
2つ目は、大まかに選別してから、コンテナに新聞紙を敷き詰め、約7分目程度になるように実を入れてから新聞紙で覆うようにして貯蔵します。これは、はるみや伊予柑等がこの方法を採用しています。
そして3つ目、やはり選別してからコンテナに大きなビニール袋を敷き、一番底に新聞紙を敷き詰めその上に実を入れていく方法で、新聞紙とビニール袋の二重包装するようにしています。この方法は天草や八朔、清見タンゴールがこの方法です。さらに不知火(デコポン)の場合は実の1段目と2段目、2段目と3段目にそれぞれプチプチのようなクッション材を敷いておきます。

このように初期段階の貯蔵は3パターンなんですが、さらに長期にわたって貯蔵する場合は一玉づつ小さな袋に個別包装して貯蔵します。
これは最終手段ということになりますが…。

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長期貯蔵にはポリエチレンフィルムの個別包装が効果的!

ビニール小袋

中晩柑を栽培していて苦労することのひとつに貯蔵があります。
収穫後、直ぐに出荷することが少なく、長期にわたって貯蔵するのが通例となっています。

しかし、近年の急激な気候の変化に対応出来ないことが多くなり、貯蔵の難しさを実感している今日この頃です。
これまでは室温や湿度等、倉庫の空気の入れ替えや直射日光の遮断等で対応して来ましたが、その程度の方法では難しくなってきたような感じがします。

これまでの貯蔵方法でも十分に対応できるのか、それとも全く別の方法でないとこれからは難しくなるのか…。
貯蔵設備を設置できるほどの予算をとれることが出来れば問題ないようなのですが、当園のように小規模農家の場合、それほどの投資をしてもそれに見合った収益を上げることが難しいのが現状です。
そこで色々と調べてみたんですが、今現在の方法でも対応出来ることが分かってきました。

ただし、その方法を確実に実行することが重要になります。
再認識の意味も込めてチェックしてみることにします…。

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