柑橘情報

今シーズンの清見タンゴールは皮が薄いかな…!?

清見タンゴールの果実

今は清見タンゴールの袋(サンテ)掛け真っ只中です。
といっても、ここ数日、天気が悪かったりで園地には行ってないですが…。

ところで、今シーズンの柑橘は全体的に薄皮傾向にあるようですね。
皮が薄いということはいいことばかりではないんです!
例年、皮が薄いとこの時期に裂果の症状がみられるんですが、今シーズンはそれほどでもない状況です。
それもそのはずで、果実が割れないということは成長していないということ…。
つまり、裂果するということは中の果肉の成長に外の皮の成長が追いついていないからなんです。
それが割れないということは果肉の成長が悪いということです。
つまり小玉傾向になっているということなんです!

秋口から雨が少なく、柑橘たちにとっては劣悪な状況になっていました。
幸い枯れてしまった木は少なかったものの、果実の成長は鈍く、場所によっては全く成長していないケースも…。
さらに、雨が少ないので酸抜けも悪く、クエン酸の数値が例年より高い傾向にあります。
しかし、この園地の清見タンゴールは最近の雨で酸抜けも進み、口当たりがよくなって来ているようなので一安心といったところです!

しかし、もう少しサイズアップする必要があります。
これから来春の収穫までの間、少しは成長していってほしいんですが…。
そうはいってもこれから益々寒くなってくるので、望み薄かな・・・・・。

続きを読む

産直市にて温州みかんとレモンの2品種をチェック!

温州みかん

今、産直市場やホームセンター、スーパー等で賑わいを見せている柑橘といえば温州みかんです。
着色が良くなってきているのが極早生みかんですね。
このような産直市で並んでいるのは農家さんが個人単位で持ち込んだ物が多いようで、商品のパッケージにはそれぞれ産地や、生産者・販売者の氏名が明記されています。
どこの、何て名前の方が作って誰が販売しているのか分かるようになっているので、購入する側からみても安全ですよね。

実際、このような産直市に商品を並べるということは、それだけ農家さんに負担が掛かって来ているのではないかと思います。
一店舗だけの納品であれば問題ないですが、他の多くの店舗に納品するとなると、それだけでも労力が必要になり、それなりに負担になるように感じるのですが…。
それを商品価格に反映されているのであれば問題ないのですが、そうでないとするとかなりの経費負担を余儀なくされていたと思おいます…。
このような場合、やはり一農家さんが複数の店舗を掛け持ちするとなると、いかにコストを下げるかも大切になります。

産直市は新鮮でお買い得な場所として注目されています。
その期待を裏切らないよう、生産者としても努力することが大切になってきますね!

続きを読む

今シーズの初実食は温州みかんでした!

温州みかんの試食

今日は温州みかんの様子をみて来ました。
当園では5本の温州みかんを育てています。
当然ですが、これだけの本数では出荷出来るワケもなく、ただ、自家消費のために植え付けたものでした。
しかし、当園の柑橘を毎年のように楽しみにされているお客様から、早い時期から食べたいという要望も多く、昨シーズンも試作品なが発送させていただきました。

温州みかんとして美味しくなるのは後5年位は必要だと思っています。
今回、実際に試食してみたんですが、やはり、木の若さが果実の食味に出ているように感じました。
とはいっても、まだまだ熟す前の段階なので、本来の食味になっているわけではないのですが…。
試食した感じは、酸味が少なく、味に深みが出ていないですね!
でも、この時点で酸味がこれほど少ないとは思っていなかったので、チョッと驚いています。

これから秋が深まって来るに連れ朝晩の冷え込みが強くなって来ると着色も進み、それと同時に食味も増して来ると思います。
今から食べころになるのが楽しみですね…。

続きを読む

植え付けて2年半経過したライムの現状確認。

ライムの木

苗木を植え付けてから約2年半が経過したライム。
台風の接近もあって様子をみてきました。

夏場にアゲハチョウの幼虫によって食害された葉もほとんど見られなくなり、ようやく木として見場も良くなって来ました。
しかし、夏秋梢の成長に伴いミカンハモグリガの食害が多くなって来ました。
このように食害にあった枝葉は柑橘カイヨウ病の発生を助長するので要注意です。
ライムは樹勢が強く夏秋梢の発生もあるのでミカンハモグリガの食害の影響を受けやすく、これの対策をする必要があります。

先ずは夏秋梢の発生がみられることから薬剤の散布による防除が効果的なんですが、このライム園は無農薬栽培を目標にしているので農薬の散布は実施しないつもりです。
そのため、病害虫の防除は基本的に今シーズンで終了予定です。
とりあえず、このあとは夏秋梢の除去を行なうようにしています!

続きを読む

ようやく樹勢回復の兆しをみせ始めたポンカン!

ポンカンの木

昨年の今頃、台風による防風の影響を受け、ダーメージを受けたポンカンの木。
その後、年明けからの寒波でさらに樹勢が低下し、瀕死の状況に…。
しかし、なんとか今日まで持ちこたえて、ようやく回復の兆しが見え始めました。

冬場に大半の葉が落ちてしまい、春には新芽もほとんど出なかったのですが、残った葉には蕾が付きました。
その後、花が咲き着果したんですが、葉があまりにも少なかったので数個の実を残し大半を落としました。
そうすることで、木そのものに栄養をいきわたるようにして夏芽を出させました。
その後、枯れた枝の除去をこまめにして秋芽を出させることが出来ました。
そして今、新しく芽が出てきました!

この今芽吹いてきている芽は大きく育ってくれる枝葉になってくれると思います。
このまま順調に樹勢が回復してくれば来春には完全復活してくれると確信しています!

続きを読む