柑橘情報

11月上旬、サイズ・着色ともに良好な天草に期待!

天草果実

あなたは「天草(あまくさ)」という柑橘をご存知ですか!?
とても果汁が多く、酸味が少ないのが特徴です。
食味の方は、さっぱりとした甘さで、後口の良い柑橘です。

この天草は清見タンゴールと興津早生みかんを交配させたものにページオレンジを交雑させて育成したタンゴール系の品種です。
そのため、皮が剥きにくくカットして食べる方が良いようですね!

収穫は12月上旬頃を予定しています。
食べころは2月に入ってから…。
中晩柑類独特の貯蔵期間ですが、長い時間貯蔵することで旨みもアップすると思われます。

まだ、一般的に出回る量が少ないこともあり知名度は少し低いですが、食味はなかなかのもの…。
機会があればぜひ食べてみてください!

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えひめの独自ブランド「甘平」の生育状況と裂果対策!

甘平の実

柑橘王国・愛媛の独自ブランド「甘平(カンペイ)」。
その果実は温州みかんのように手で簡単に剥け、中のじょうのう膜(内袋)もかなり薄いのでそのまま食べれます。
食味はとても甘く「シャキシャキ」「ぷちぷち」とした食感が特徴です。
甘い柑橘が好みの方には大変人気がある柑橘のひとつです。

この甘平、実は栽培するのがとても難しい品種だといわれています。
とくに問題なのが夏場の裂果!
園内土壌の水分管理がとてもシビアで直ぐに実が割れてしまうことが多いんです。
そのため精品率が悪く、20%程度ともいわれるほどです。
しかも、甘平の上級品種「愛媛Queenスプラッシュ」ともなると…。
それほど効率の悪い柑橘なんです。
なので、ハウス栽培が無難なようです。

うちの園でも試験的に栽培しています。しかも、露地栽培で!
その数、なんと5本。(栽培しているってほどでもないんですが…。)
ここ佐田岬半島の自然の中でどう育ってくれるのか試行錯誤の日々が続いています。
大量生産できるような環境ではないと思いますが、この自然環境で栽培した甘平を食べて頂きたいと思っています。

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柑橘の摘果玉を使った青みかん酢でダイエット!

摘果対象のみかん

お盆も過ぎ、夏も終わろうとしています。
暑さが残るこの時期、実は柑橘栽培において最も大切な作業のひとつでもある摘果作業に追われています。
細やかな作業のうえに、この暑さ…。
大変な作業ですが、美味しく高品質な柑橘を作るためには欠かせない作業です。

さて、この摘果した実はどうなっているかご存知ですか!?
実は、この辺りのほとんどの農家さんでは廃棄処分されています。
ところが、数年前からのフルーツ酢の人気によって、みかん酢も注目されるようになりました。
そんな中、完熟前のみかんに含まれる栄養成分に注目したのが青みかんを使ったみかん酢です。
疲労回復や美肌効果、そしてダイエット効果まであるといわれています。
さらに、自宅で簡単に作れるのが嬉しいところ…。

今まで利用されることが少なかった青みかん、ちょっと試してみる価値はありそうですね!

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5月からの小雨の影響で樹勢が回復しない太田ポンカン!

ポンカンの実

花の時期も終わり、もう実を着けている柑橘達…。
昨年に比べれば着果量は少ないものの、今シーズンもしっかりと実を着けてくれています!
例年、今頃から生理落果が始まるのですが、今シーズンは未だのようです…!?

例年、今の時期は新芽も出て木も青々として来ます。
それが、この小雨の影響か、回復が遅れています。
特に太田ポンカンの木は、樹勢の回復が悪く、なかなか勢いがつきません。
今年は5月に雨が少なく、気温が高めでした。
そこそこの雨が降れば木も回復し、この時期では青々としているんですが…。
さらに6月に入り、梅雨入りしているにもかかわらず、今のところ降る気配はありません。

このままだと潅水の準備を始めないと…。
来週の週間天気予報では雨が降りそうなんで、期待したいところです!

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ここ佐田岬半島でのレモン栽培について考えてみた!

レモン③

ここ数年、人気が高まってきている国産レモン。
レモンはその果肉よりも外皮を利用することが多いため、安心・安全な国産に注目が集まってきているようです。
栽培に適しているのは温暖で風の影響が少ない地域が良いようです。
年間の平均気温が15℃~16℃以上が良く、冬場の最低気温が-3℃から-4℃以下にならないことがポイントのようです。
ちなみに、国内産地では広島やその島しょ部が有名ですね!

また、家庭菜園において、鉢植えでレモン栽培を楽しむ方も増えているとか…。
これから益々注目されてきそうですね!

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