はるみ

作業日誌(みかんとはるみの収穫と防風垣の手入れ)

2,025年11月20日

晴れ 12.2℃

園地:午前中→ジルクミ(みかん園)

       トミノカ(はるみ園)

午後→ウマキ(清見タンゴール園)

作業内容

午前中はジルクミのみかん園で収穫作業。

このみかんは自家消費用に5本だけ植えたのが始まりやけど、お裾分けした取引先の方に大変気に入っていただき、翌年から全量買取に。

外観を気にされず、当園の取り組みと食味を評価していただいていることに感謝しかない。

その後はトミノカへ移動し、道の駅販売用のはるみの摘果玉を収穫。今年もシロップやトッピング用として使われるため、一つひとつ丁寧に選別しながら収穫した。

午後からはウマキで防風垣の手入れ。

防風垣の高さに加えて石垣の段差もあるため、常に高所作業になるが、冬場に向けて太陽の光をしっかり取り込めるようにする大切な作業。

安全第一で進めた。

初見・メモ

・ジルクミのみかんは、当園の思想を理解してくれている取引先により今年も全量販売が決定。

・摘果玉の需要は年々増えており、新しい価値が生まれていると実感。

・ウマキの防風垣は冬に向けて極めて重要な管理作業。高所作業用の装備点検を継続して行う。

作業日誌(はるみの摘果玉の収穫)

2,025年11月16日

晴れ 12.6℃

園地:トミノカ

作業内容

はるみ園で摘果玉の収穫。

今シーズンも京大・11月祭の農薬ゼミの皆さんが、当園のジュースとシロップを販売してくれるとの連絡があった。ジュースはストレートで、シロップは紅茶に入れて提供するらしい。その際、トッピングとして今回収穫した摘果玉を添えるとのこと。

昨年は大好評で、「ぜひ今年も販売したい」という強い要望があった。

摘果玉の価値に気づき、その可能性に光を当ててくれる大学生たちの感性にはいつも驚かされる。当園が大切にする“資源を無駄にしない”という思想や、リジェネラティブな視点を理解してくれているからこそ、このような発想につながるのだと思う。

摘果玉を「廃棄物」にしない。

小さな実の中にも、未来の可能性が宿っている。

今後も、彼らの柔軟な視点から新しい価値が生まれることを期待したい。

初見・メモ

はるみは順調に着色中。

今年の摘果玉は品質も良く、トッピングにも映えそう。

大学生との連携は当園にとって新しい視点を得られる貴重な機会。

作業日誌(はるみの摘果作業と防風垣の手入れ)

2,025年11月10日 晴れ 13.3℃

園地:午前→トミノカ(はるみ)/ 午後→ウマキ(清見タンゴール)

作業内容

午前中はトミノカのオーナーさんのはるみの木を確認し、その後摘果作業。小玉や病害等の外観不良といった見落とし果がまだ多く、丁寧に仕上げていく必要がある。

午後からはウマキ清見タンゴール園で防風垣の手入れ。作業中に株元でゴマダラカミキリの食害跡を確認。本日の作業した範囲で数ヶ所あった。

初見・メモ

はるみはまだ果数調整が必要。成熟に向けて後半の摘果をしっかり行いたい。

清見タンゴールの株元に木屑が見られ、内部に食い込んでいる可能性がある。

近日中に対策(穿孔確認・殺虫の対応)を実施する予定。ゴマダラカミキリ対策を優先度高めで対応したい。

作業日誌(はるみ摘果玉・製炭用収穫)

2025年11月5日 曇り 14.1℃

園地:トミノカ(はるみ)

作業内容

今日は製炭用のはるみ摘果玉の収穫を実施。

もちろん、道の駅きらら館で販売するための見た目の良い果実もその中から選別したが、それ以外の果実は乾燥後に製炭する予定。

これまで摘果玉といえば、害虫被害や果皮障害などで販売できなかったものは廃棄するしかなかったが、製炭化を進めることで新たな価値を生み出せる可能性が見えてきた。

前回の試作結果でも、柑橘果実のバイオ炭は炭化状態が良好で美しい仕上がりとなり、今後は商品化の方向で検討を進めていく。

特に柑橘を原料にしたバイオ炭は、まだほとんど例がないため、「ユウギボウシ愛媛」らしいリジェネラティブな発想の新商品として高い付加価値を持たせることができそうだ。

所見・メモ

・今回使用するカットしたはるみの摘果玉は乾燥も進んでおり、炭化の進行がスムーズにいく見込み。

・果皮障害果や形の悪い果実も、炭化によって一つの資源として蘇る。

・このプロセスは、今後の「循環型農業」の中で重要な要素になりそう。

・乾燥段階では除湿管理を徹底し、炭化時のひび割れ抑制と形状保持を意識した。

作業日誌(ねのfarm・サンフルーツ製炭と杉準備)

2025年11月4日 晴れ 15.8℃

園地:ねのfarm

作業内容

本日は窯出し作業。

今回使用した原木は、ねのfarm内で耕作放棄されていたサンフルーツの木と、他園地で伐採された同種の木を合わせたもの。

長期間乾燥させていた影響で、一部崩れている炭も見られたが、炭化状態は良好で全体として品質は安定している。

また、柑橘(はるみ)の摘果玉を半分にカットして製炭したバイオ炭もきれいに仕上がっており、果実の構造を活かした形状が印象的な出来栄えだった。

今回の歩留まりは19.8%。

前回に続き安定した結果で、炭化工程がほぼ確立してきたといえる。

窯出し後は、次の製炭に向けて杉材の準備作業を開始。 

柑橘とは異なり、杉は密度が粗く柔らかめの材質のため、どのような仕上がりの炭になるか期待が高まる。

所見・メモ

・今回の炭は軽量で通気性が高い。土壌改良材としてのポテンシャルが高い。

・果実由来の炭は形状の面白さから、アート素材・装飾用としての展開も見込める。

・今後は、柑橘系・広葉樹・針葉樹の炭質比較データを蓄積し、用途別に最適化していく予定。

・製炭後の灰分も分析し、ねのfarm循環プロジェクト内での完全利用を目指す。