バイオ炭

作業日誌(はるみの収穫2日目)

2025年12月23日

晴れ 12.7℃

園地:トミノカ(はるみ園)

収穫量:34cs(510kg)

今日もはるみの収穫。2日目に入った。

摘果玉の収穫をしていた園地ということもあり、木によっては玉肥りのいい果実もちらほら見られる。一方で、はるみは隔年結果の激しい品種。どれだけ摘果作業を工夫しても、思い通りに育ってくれないのが現実だ。

薄生りの木では大玉になりすぎ、奇形果が目立つ。

さらにこの時期になっても気温が高いためか、裂果が出るもの、虫食いの被害を受けるものも多く、なかなか一筋縄ではいかない。

それでも、今シーズンのはるみは味が濃く、果汁も多い。

見た目に難があっても、口に入れたときの食味はとても良さそうな手応えを感じている。

この園地には、ここ数年にわたって炭を投入してきた。さらに今シーズンはバイオ炭にグレードアップ!

剪定枝や竹など、園地内外で出る未利用資源を炭化し、土に戻す。

土壌の団粒化や水持ちの改善、微生物のすみかづくり——。

劇的な変化が一気に出るわけではないが、樹勢や果実の質に、少しずつ“土の底力”のようなものを感じる場面が増えてきた。

それでも、自然が相手の農業はやはり難しい。

思うようにならないことの方が、圧倒的に多い。

裂果、虫害、奇形果……。

理屈だけでは割り切れない現実に、何度も向き合わされる。

それでも最近、「思うようにならない」という現実そのものを、少しずつ受け入れ、楽しめるようになってきた気がしている。

思い通りにいかないからこそ、考え、向き合い、次の一手を探す。

バイオ炭による土づくりも、その“次の一手”のひとつだ。

今、私たちは「ねのわ」プロジェクトとして、耕作放棄地や放置竹林の整備で出た木々を炭にし、土壌に還し、農地の再生と森林の保全、そして炭素貯留へとつなげていく取り組みを進めている。

この循環を、点ではなく“地域のしくみ”として育てていきたい。

そのための一歩として、現在クラウドファンディングにも挑戦している。

製炭炉の維持・整備、バイオ炭づくりの継続、そしてこの循環型の取り組みを次世代へつなぐために——。

日々、畑で感じている「自然と向き合う農業の現実」を、未来につなぐ挑戦でもある。

今日のはるみの収穫も、そんな大きな流れの中の一日。

思い通りにならない果実と向き合いながら、それでも土を信じ、循環を信じ、続けていく。

人として、農家として、少しずつでも前に進めていると、そう思えた一日だった。

作業日誌|はるみの収穫が始まりました

2025年12月22日

晴れ時々曇り 11.7℃

園地:トミノカ(はるみ園)

収穫量:40cs (600kg)

作業内容

今日から本格的に「はるみ」の収穫に入りました。

今シーズンは着果量がとても多く、かなり摘果を行ってきたのですが、それでもなお“生りすぎ”と感じるほど。

その影響もあってか、全体的には少し小玉傾向で、目標としているMサイズはそこそこ、L以上や逆にS以下も多くなりました。

改めて、摘果の判断の難しさを実感するシーズンです。

ただし、果実の状態を見る限り、ポテンシャルは十分。

現時点ではまだ酸味が少し残っていますが、これから貯蔵を行い、じっくり熟成させていくことで、はるみ特有の粒々とした食感と濃厚な味わいがしっかり引き出せそうな手応えがあります。

今シーズンのはるみは、期待してもらっていいかもしれません。

この園地「トミノカ」でも、今シーズンからバイオ炭の投入を行っています。

目に見えて劇的な変化が出るものではありませんが、樹の様子や果実のつき方を見ていると、その効果が少しずつ現れてきているようにも感じています。

土に向き合い、時間をかけて育てていく。

そんな当たり前だけど遠回りな農業を、これからも続けていきたいと思います。

クラウドファンディングのお願い

現在、当園ではバイオ炭を軸にした土壌再生と持続可能な農業を次世代につなぐためのクラウドファンディングに挑戦しています。

日々の園地での試行錯誤や、こうした作業の積み重ねを未来につなげていくための取り組みです。

もしこの活動に共感していただけたら、ぜひプロジェクトページをご覧いただき、応援という形で関わっていただけると嬉しいです。

👉 クラウドファンディングはこちら

https://readyfor.jp/projects/nenowa

作業日誌(ゴマダラカミキリの被害!)

2025年12月15日

晴れ 7.7℃

園地:トミノカ(ライム園)

今日は、道の駅きらら館で販売するライムの収穫。

ただ、今シーズンも着果はほとんどなく、収穫できたのはわずか2kgほどだった。

この園地は、数年前の雪害に加え、近年の高温や雨不足の影響も重なり、なかなか樹勢が回復できずにいる。

そこに追い打ちをかけるように、ゴマダラカミキリの被害が出ていた。

実を着けたまま枯れてしまった木が2本。

前回訪れたときには、ここまで深刻な状態ではなかっただけに、正直ショックは大きい。

とはいえ、立ち止まっているわけにはいかない。

この園地も今シーズンからバイオ炭の投入を開始している。

さらに、害虫対策として木酢液の使用も検討中だ。

すぐに結果が出るものではないかもしれない。

それでも、土と向き合い、木の声に耳を傾けながら、少しずつでも樹勢の回復につなげていきたい。

このライム園が再び元気を取り戻してくれることを願いながら、これからも見守り続けていく。

なお、こうした園地の再生やバイオ炭づくりの取り組みを継続していくため、

12月5日よりクラウドファンディングに挑戦しています。

剪定枝や放置されがちな資源を炭に変え、土に戻し、木を、畑を、そして地域を再生していく。

小さな園地での一つひとつの実践を、未来につなげるための挑戦です。

よければ、取り組みの背景や想いだけでも覗いてもらえると嬉しいです。

▶︎ https://readyfor.jp/projects/nenowa

日本有機農業学会に参加してきました

― 土壌と向き合ってきた実践を、研究の場で伝える ―

作業内容

12月6日・7日の二日間、日本有機農業学会に参加し、ポスター報告部門で当園の取り組みについて発表してきました。

今回は、実際の園地で継続的に行ってきた土壌調査データをもとに、草生栽培や剪定枝・バイオ炭の活用といった日々の営みが、土壌環境にどのような変化をもたらしているのかを紹介しました。

ポスター発表という形式もあり、多くの方と直接言葉を交わしながら説明できたのが印象的でした。

「実際の園地で、ここまでリアルなデータを積み上げているのは珍しい」

そんな声もいただき、これまで現場で積み重ねてきたことが、研究の場でもしっかり意味を持つのだと実感しました。

有機農業という枠組みから見ると、当園の取り組みは少し違う領域にあるのかもしれません。

けれど、土壌に目を向け、循環を意識しながら農を続けるという点では、今の農業が抱える課題と真正面から向き合っているとも感じています。

農家だけでなく、研究者や有識者の方々の考えや視点に触れられたことは、とても大きな学びになりました。

また今回、愛知県・福津農園の松澤さんとも直接お会いすることができ、農業に対する考え方や想いをじっくり伺うことができました。

立場や手法は違っても、根底にある「農とどう向き合うか」という部分で共感できる時間は、とても貴重でした。

初見・メモ

・現場発のデータは、研究の場でもしっかり響く

・「有機」かどうかよりも、「土壌をどう見ているか」が問われている

・農家が研究者と対話する場の大切さを改めて実感

・続けてきたことは、必ず次の一歩につながる

クラファンスタート&「ねのわ」動画公開のお知らせ

12月5日、ついに 新しいクラウドファンディングがスタート しました!

今回のテーマは、地域に眠る資源を「未来につながる循環」に変えていく取り組み。

それを象徴するように、同じタイミングで 「ねのわ」の紹介動画 も公開されました。

▼「ねのわ」紹介動画はこちら

映像を通して、里山の営み・名取の風景・そして“循環する暮らし”の価値がきっと伝わると思います。

そして今回のクラファンでは、

これまで積み重ねてきた 「土を育て、森を守るためのバイオ炭づくり」 をさらに前進させるためのプロジェクトを進めています。

▼クラウドファンディングページはこちら

https://readyfor.jp/projects/nenowa

地域にある木々や竹、剪定枝などを炭化し、

それをもう一度土に還す…。

シンプルだけど持続可能な循環を実現させるために、みなさんの力をお借りしたいと思っています。

名取という小さな集落で始まった取り組みですが、

未来の里山づくりの一つの形を提示できると信じています。

動画と合わせて、ぜひご覧いただけると嬉しいです。

応援、シェア、どうぞよろしくお願いいたします!