2019年 6月 の投稿一覧

サンタロウモモにとっては最適な天気でした!

サンタロウモモ

すもも…。
今年も順調に生育し、収穫の時期を迎えた6月下旬。
着色状態の良い実から収穫をはじめ、先日、残っていた実を全て収穫し、今シーズンの収穫を無事に終えました。

このすもも、この辺りではサンタロウモモと呼ばれていて、普通の桃に比べて甘酸っぱいのが特徴です。
そして、例年だと梅雨入りシーズンになる頃が収穫時期にあたります。
この雨の時期に最盛期を迎えるのに、雨に弱く、熟した実は雨が降ると数日後には落果してしまいます。
この現状は元々の性質なのか、それとも、我が家の植え付けてる場所が要因なのかは分かりません…。
しかし、今シーズンは梅雨入りが遅れ、順調に収穫することが出来ました。

雨に弱いということもあり、少々青くても収穫するのですが、収穫後、数日経つと着色も進み完熟になり、糖度も増してきます。
そのようなこともあり、今シーズンも早めに収穫を始め、先日、ようやく終了しました。
今シーズンは梅雨入りが遅れ、長雨に降られなかったこともあり、糖度も高く、美味しいサンタロウモモを収穫することが出来ました!

 

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たい肥による土づくりでも収量アップは10%!?

牛糞たい肥とポンカンの苗木

「たい肥による土づくりを!」
良く耳にする言葉ですが、たい肥の効果は土壌の水はけを良くして、なおかつ、保水力をアップすることです。
そのことによって生産力の安定と強化につながるということ…。
つまり、土壌がしっかりしてくると病害虫にも強くなるので、その効果として生産力がアップしそうに感じます。
もちろん、アップはするのですが、その効果は10%程度にとどまるという結果が出ているようですね。
なので、たい肥を施用したからといって作物に直接影響するのではなく、土壌が良い状態になるということだといます。

このように土壌がしっかりしてくると良い品質の柑橘が出来そうに思ってしまいがちですが、それはたい肥の効果としては薄いようです。
たしかにたい肥には窒素やリン酸、カリウムなどが含まれているので、それなりの効果はあると思いますが、肥料の代替えとしての効果はそれほど見込めないような気がするのですが…。
どちらかというと、除草剤などを多用して土が固くなったり、栄養分の少なくなった土壌の改善を目的としていると考えた方が良いでしょうね。
なので、たい肥によって土壌が良くなり、その後で肥料による品質の向上を目指すといった形になるのだろうと考えています。

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剪定枝と枯古木の焼却処分がほぼ終了!

枯枝処理後の園地

今年は未だに梅雨入りしていないという、ちょっとおかしな気象状況ですね!
年々、異常気象だといわれることが多く、ある意味、これが普通なのかもしれません。
昔のように四季のはっきりした気象になることはもうないような気がします。

このような状況の中、例年だと梅雨時期の雨の中で行う剪定枝や枯古木の焼却処分ですが、先日でほぼ終了することが出来ました。
といっても、枯古木はこれからも発生することが十分考えられるので、その処理については年中続くといっても過言ではありません。
この枯古木を発生させないような剪定技術があればよいのですが、いまだにその域には到達していないのが現状です。

その為、処理したものや摘み捨てたものを拾い集めて焼却処分することになるのですが、この作業にばかり時間を割くことが出来ないので、一応、このあたりで終了としておきます。

黒点病の発生を防ぐのに大切な作業ですが、これからの対策として枯れた小枝に関しては細かく切断しておくと黒点病の発生をある程度抑えることが可能だといわれています。
なので、その都度、ハサミで細かくしていくよう心掛けておきたいと思います。

 

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段々畑の石垣の厄介な2種類の雑草!

石垣のカズラ

雑草の処理を初めて3か月になります。
除草剤を一切使用していないので、全て機械による刈り取りです。
この辺りの園地は段々畑で、それは石垣によって造られているのですが、当然ながらその石垣に雑草が生えてきます。
段々畑の石垣はとても日当たりが良くて、雑草の成長にとっても条件の良い場所なんでしょう!

その石垣の雑草で厄介なのがツル科の種類の雑草です。
機械で葉の部分を刈り取っても根は石垣の奥深くにあるので、また芽だって来ます。
このての雑草は除草剤を使うとすぐに枯れるらしいのですが、それを行わないので、ひたすら刈り取ることしかできません。

しかし、年に何度も刈り取っているうちにやがて芽だって来ることが出来なくなるタイプの雑草もあるので、地道に作業するしか対応できないように思います。
当園の石垣に生えているのはヘクソカズラとキヅタの2種類が多く生えていて、キヅタの方は徐々に生えてこなくなってきたので一定の効果は上がってきたように感じます!

 

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牛糞たい肥に含まれる三大栄養素と炭素と水に注目!

牛糞入荷

植物が成長していく上で必要な元素、つまり必要元素17種類のうち、炭素・酸素・水素は空気中や水から摂取し、残りの14種類は土壌から摂取するといわれています。

この中で炭素は有機物には欠かせない構成元素で、細胞や組織の機能に欠かせないもので、大気中の二酸化炭素を吸収し、炭化水素に変換された後、様々な有機物の材料となっています。また、植物はおおよそ水から水素を得ていて植物の有機物を構成しています。さらに、酸素は光合成による副産物として植物体外に放出されますが、糖を分解するために必要とされています。
そして土壌から摂取されるもののうち、窒素・リン酸・カリウムは土壌内のものだけでは不足するので肥料として与えることが大切になります。

では、なぜ牛糞たい肥がよいのでしょうか…!?
それは植物の成長に直接作用することがメインではなく、どちらかというと土壌改良剤的な役割が多くなります。
園地では長年の施肥によって土壌内の成分に偏りが生じていて、それが木や果実の成長にとって様々な弊害をもたらしています。
そこで、有機物を多く含んでいるたい肥を施用することで土壌を正常化させることを目的として使用されています。

 

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