作業日記

作業日誌(太田ポンカン・摘果玉の収穫)

2025年11月3日 曇り 19.2℃

園地:ウマキ(太田ポンカン)

作業内容

今日は道の駅きらら館への補充のため、太田ポンカンの摘果玉を収穫。

摘果とはいえ、あと2ヶ月弱で本格的な収穫期を迎える時期。

果肉の状態を確認するために、小玉とレギュラーサイズの2種類をカットして比較した。

結果は、酸味はまだしっかりしているが、エグ味がかなり減少。

果肉の色づきも進み、自然栽培ならではの“やわらかな酸味”が感じられる段階に。

このタイミングの摘果玉が地元で人気を集めている理由も、この“果肉の美しさと味の変化”にあるのかもしれない。

所見・メモ

・果皮はまだ緑が強いが、果汁量が増し、果肉の張りも良好。

・自然草生による水分バランスが適度に保たれ、樹勢も安定している。

・今回の収穫分は、きらら館の直売所で販売予定。

地元客のリピート購入が多く、試食を通じたファンづくりにもつながっている。

これからの約2ヶ月は、味の乗り方を見極めながら、

樹上での熟成を進めていく大切な期間になる。

作業日誌(ねのfarm・バイオ炭選別作業)

2025年11月2日 晴れ 13.8℃

園地:ねのfarm

作業内容

昨日(11/1)に窯出ししたバイオ炭の選別作業を実施。

粒径によって用途が異なるため、ふるい分けを行い大・中・小の3タイプに分類した。

大粒(左):形状や模様を活かして観賞用・花炭アートなどに。

中粒(中央):消臭・除湿・保湿効果を活かした生活環境改善資材として利用。

小粒(右):土壌改良用に最適。微生物の住処として機能する。

さらに、この選別炭の一部を、今後出展予定の**「エコプロ2025」用サンプル品**として整え、ねのfarmブランド「ne no wa」のラベル入り袋に梱包した。

所見・メモ

今回の炭は、前回よりも炭化度が均一で軽量感が高い仕上がり。

素材に使用したサンフルーツや清見タンゴールの木の違いが、それぞれの炭の質感にも表れているのが興味深い。

また、選別作業を通じて、製炭工程の中での歩留まりや粒度分布の把握が進んだ。

これにより、次回以降の生産計画や、販売・展示向けのラインナップ構築がしやすくなる。

ne no waブランドのパッケージも完成し、「炭のある暮らし」をテーマにした循環型商品の形が見えはじめてきた。

作業日誌(ねのfarm・窯出し作業)

2025年11月1日 晴れ 13.9℃

園地:ねのfarm

作業内容

本日は窯出し作業を実施。

前回(10/29)に製炭した炭を取り出し、品質と形状を確認した。

全体的に炭化状態は良好で、焼きムラの少ない仕上がりとなった。

バイオ炭については、粒の大きさによって用途が異なるため、選別作業(ふるい分け)を行うことが今後の重要な工程となる。

細粒は畑の土壌改良用、粗粒は貯水・消臭・調湿などの生活利用へと使い分ける予定。

また、花炭(はなすみ)も非常に良い状態で焼き上がり、繊細な造形と炭特有の光沢が確認できた。

この製炭方法を基盤として、今後は生産量を増やし、バイオ炭にアート的価値を付加した商品化を目指していく。

さらに、無煙炭火器で製造した炭も十分に乾燥が進んできた。

園地投入(地表・スポット法)に向けて準備を整えている。

所見・メモ

今回の窯出しでは、花炭の造形の再現性 、木質炭の炭化度(温度600℃前後) 煙突温度と燃焼時間のバランス などを記録。 今後は、製炭炉・無煙炭火器・ドラム缶式釜の比較データを取りながら、 それぞれの特徴を分析していく予定。

特に、花炭とバイオ炭の“二重構造”による地域循環モデルを形にすることで、「見て楽しむ炭」から「活かす炭」への展開を図っていく。

作業日誌(はるみ摘果玉の収穫と下草の管理)

2025年10月30日 晴れ 14.5℃

園地:トミノカ(はるみ)

作業内容

本日ははるみの摘果玉の収穫を実施。

目的は、

① 道の駅販売用

② バイオ炭加工用

道の駅では観光客向けのお土産よりも、地元の方々のリピート購入が増えているのが印象的。

酸味はまだ残るが、果肉の色づきが進んできており、「自然の味がして美味しい」との声も聞かれる。

の二つ。

また、摘果玉を半分にカットして炭化する実験も継続中。

結果はまだ出ていないが、形状と質感が美しい花炭になる感触があり、今後は生産量を少しずつ増やしていく予定。

園地の様子

現在のトミノカ園では、草丈が程よく伸びており、保水力と通気性のバランスが良好。

これから収穫を迎えるにあたり、水分ストレスを適度にかけることが甘みの乗りにつながるが、過度な乾燥は避けたい。

この自然草生状態が「微気象の調整層」としてうまく機能しているように感じる。

作業日誌(ねのfarm 製炭作業)

2025年10月29日 晴れ 14.4℃

園地:ねのfarm

作業内容

本日は製炭作業を開始!

今回の原料はサンフルーツの木。

さらに、花炭づくりのために乾燥させたはるみの果実・イガ付きの栗・チャコールペンシル用の小枝も一緒に投入した。

作業開始は午前8時30分。

時折風が強く吹く中、メンバーと協力しながら慎重に進めた。

着火後は次回に向けた製炭準備も並行して行い、製炭炉の計器を随時チェックしながら工程を管理。

夕方16時15分、全工程を無事に完了した。

所見・メモ

今回の製炭では、「果実と木の融合による花炭づくり」を試みた点が大きな特徴。

はるみの断面が持つ繊細な構造と、炭化による独特の色味の変化がどのように仕上がるか楽しみだ。

また、チャコールペンシル用の素材として枝を同時に炭化することで、“書く”と“飾る”を結ぶ炭の循環デザインを実践できた。

今後は炭の品質(硬度・導電性・色)を確認し、展示・商品化に向けた検討を進める予定。