農作業

樹勢の弱っている木はそろそろ仕上げ摘果をしてみます!

清見タンゴールの摘果

清見タンゴールの摘果作業。
今の時期はまだ粗摘果なんですが、樹勢の弱っている木は来シーズンのことを考えてそろそろ仕上げ摘果をしてもいいかなって感じです。
特に葉が黄色くなっていたり落葉している木は早めの方が良さそうな感じです。
特にお盆前にチェックしてきた園地は急いだほうが良さそうですね。

しかし、タイミングが早くなり過ぎると夏芽が発生します。
この夏芽が伸びてしまうと糖度の高い実はできないともいわれているので、摘果を一気に進めてしまうことは厳禁です。
でも、来シーズンのことを考えれば樹勢の回復を図った方が良さそうにも思うのですが、今の時期は我慢することが大切なようです。
といっても、除草作業を中心に摘果しているので一気にはできないんですがね(笑)
今回は樹勢が弱っていることもあり、摘果を急いでもそんなに夏芽を出すことはないと思うので、木を選んで進めていこうと思っています。

そして、今後の雨の状況にもよるんですが、摘果が早過ぎると実の肥大化が進み、規格以上に大きくなりすぎると商品価値が下がるので注意することが大切ですね。

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手で皮がむける輸入オレンジが増えて来たようですね。

輸入オレンジ

先日、母とお盆の買い出しにスーパーに行った時のこと…。
そろそろハウスみかんが出ている頃だと思いフルーツコーナーへ!
愛媛産を始め数点並んでいるのを見かけました。
で、よく見てみると輸入オレンジも並んでいるではないですか!?
しかも「手で皮がむけるオレンジ」ってキャッチフレーズが!
まだまだ勉強不足ですね…。
で、味見に買ってみようと思ったんですが、あえなく却下(笑)

どうやら防カビ剤の表示が気になるのと、異常なまでの着色の良さとテカリが気に入らない様子でした。
まぁ~、柑橘農家なんで、そのあたりのことは分かっているとは思うのですが…。
ところで、この防カビ剤なんですが気になる人には気になるようですね。
食品には少なからず腐敗防止のための対策は取られています。
それが農薬の使用や加工方法であったり、または消費期限の短縮であったりします。
特に輸入品の場合、長い旅路を経てやって来るので仕方がないですよね!
購入する側からみてもカビた商品は買わないでしょうから…。

それよりも、海外の産地において手で皮がむける柑橘の生産が盛んになって来るとは思ってもいませんでした。
日本市場を意識してのことなのかも知れないですが、これからの動向に注目ですね!

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改植の際に考慮する苗木と高接木についての比較!

接木ポンカン1

昔の柑橘栽培において、高接木による栽培は一般的で、各農家さん自ら接木をしていたこともあったようです。
それなりにメリットも多かったようで、こぞって接木をしていたと聞いています。

しかし、近年では接木よりも苗木の方が品質の良い柑橘ができるというので高接木をする方は少なくなりました。
高接木の場合は接木をしてから3・4年である程度の品質と収穫量を確保できるというメリットがあります。
また、近年の注目品質の柑橘を短期間で栽培・収穫できることもあり、収入アップに繋がるともいわれています。
しかし、中間の台木の性質によっては生育状況や品質にバラつきが出るなどの影響が出るのと、寿命が短くなるというデメリットがあることも確かです。
そして、苗木の場合は一年生の苗木を植え付けてから3年は着果させない方が良いといわれ、安定した品質の果実が育つまでにはもう少し年数が必要だといわれています。
では、どのように使い分けるのが良いのか!?

苗木と高接木、どちらを選択するのかはその農家さんの考え方によりますが、短期間に改植して収量を確保したいのであれば高接木をおすすめします。
また、安定した品質のものを長期間栽培していきたいと取り組んで行きたいのであれば苗木の植え付けが良いのではないかと思われます。

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水不足だけではなく塩害やダニの被害の可能性も…。

天草の状況1

暑い日が続いています。
この異常な気候が普通になってしまうんでしょうか…。
野菜を植えても育たないし、困ってしまいますね。
元気なのは雑草だけです!

さて、この暑さの中、柑橘への影響も出てきているのですが、各園地を細かくチェックすることもままならず、除草作業の合間に弱っている木への対策をしている状況です。
今回は天草園の様子をみてきました。
この園でも水不足の影響が少しづつ出ているように見えたんですが、チョッと疑問に思うことが…。
風通しが良くて日当たりも良い枝の部分に黄色に変色した葉が確認できるし、落葉し始めている枝もあります。
これってもしかして塩害!?
それともダニの発生!?
少し調べたんですが、いずれも状況も確定するまでには至らず…。

もしも水分不足による樹勢の低下なら今後の状況によって答えは出てきます。また塩害であれば風当たりの強い部分だけが枯れるということはないと思うので心配はいらないかと…。
しかし、ダニの発生であればそれなりの防除が必要になります。
昨年もミカンハダニやアカダニの発生を確認しているので今のうちに対処しておくことにします。

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7月豪雨の後の日照りの影響が出始めて来ました…。

水不足の影響1

6・7月、雨量が多く各地で災害を起こしてしまうような豪雨もありました。
幸いにもここ佐田岬半島では人的な被害はなかったのですが、水の供給面において南予用水のパイプラインが土砂崩れによって破損し、応急処置をしているようです。
そんなおり、何日も続く日照りと高温…。
柑橘達の始めの頃は湿った空気の助けなどもあり、なんとか持ちこたえていたものの、さすがに今の時期まで高温状態が続いてくると影響が出始めました。

土壌が乾燥しやすい園地では葉が巻き始め、中には黄色く変色し始めたり、中には葉を落とし始める木も確認できるようになりました。
このことによって例年であれば灌水を行うのですが、南予用水のパイプラインの被害と飲料水の節水対策によって柑橘達に与えることのできる水は確保出来ない可能性が高くなっています。
そこで、当園では木に生っている実を落とすことによって木への負担を少なくする処置をとることにしました。
こうすることで木の樹勢を保とうという意図です。
先ずは明らかに樹勢が落ちてきている木を重点的に対策していくことにしました!

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