農作業

太田ポンカンの平均サイズは約3cmと小玉傾向です…。

ポンカンの生育状況

当園で一番早く販売を開始するのが太田ポンカンです。
収穫は12月に入って直ぐを予定しています。

この太田ポンカンの生育状況なんですが、やはり小玉傾向にあるようです。
昨年の台風と冬場の寒波の影響で木がダメージを受け、今シーズンは着果量も少なく玉太りの悪い状況が続いています。
例年であれば今頃になると樹勢も回復し、実も大きく成長してくるのですが、今シーズンは回復が遅れている木が多くみられ、その影響で実の成長に影響を与えているものと考えます。
通常、玉太りをよくしようと思うと早期摘果を行うのですが、ポンカンの場合、早めに摘果すると浮き皮になりやすいのでタイミングが難しいのです。

そのため例年、摘果作業は急がず数回に分けて少しづつ行うようにして、仕上げの時に整えるようにしています。
一度にたくさん落とすのではなく、後期の段階で一気に的かすることにしています。
また、樹勢の弱い回復の遅れている木に関しては早めに摘果して木への負担を少なくして回復優先になるようしていきたいと思っています!

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国産レモンの生産量は約1万トンでさらに増加傾向だとか…。

レモン1

今、生産されている柑橘の中でも注目されているひとつにレモンがあります。
少し前まではレモンといえば輸入によるものがほとんどというイメージでしたが、最近では国産のレモンを見かける機会が少しづつ増えてきましたね!
特に広島産は生産量も国内ではダントツです。
これはやはり「国産の方が安全」だという意識があるのだろうと思います。
そこで佐田岬半島で本格的な栽培が可能になれば収益商品になると思うのですが…。

では、このように注目されるレモンが栽培されてこなかったのはどうしてなんでしょうか!?
実は、ここ佐田岬半島でも栽培を試みたような話を聞くことがあります。
しかし、レモンは病害に弱いのが欠点!
しかも、その利用方法から農薬を使った栽培は敬遠されます。
なので、この半島のような厳しい自然環境の中では市場の期待通りの果実には出来なかったのだろうと思われます。
つまり、病害に強い栽培方法が確立出来なかったのが栽培を広げることが出来なかった要因だと考えます。

しかし、その難しいといわれた病害対策も木の管理によって成功させている農家さんがいることも事実…。
木の樹勢を強くして病害に負けない木に仕上げることに成功しているようなのです。
また、病害の発生を助長する風対策も園地の徹底管理によって不可能ではなくなると考えれば、ここ佐田岬半島での栽培も可能になるはずなんですが…。

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石垣の厄介な雑草の中でも手に負えない3つのカズラ!

カラスコッペ

園内の除草作業で厄介な雑草のひとつにカズラがあります。
カズラのイメージとしては木や壁に沿って伸びていくイメージですが、地面に這うような形でも成長していくので本当に困ったものです。

作業的にはじめに這っているカズラは比較的刈取り易いのですが、石垣に沿って伸びているものに関しては本当に手がやけます。
除草作業は機械で行っているので、当然ながら石垣の除草も機械で行います。
これが、石垣ということでキレイに刈り取ることが出来ないのと、根が石垣の奥から伸びているので刈り取ってもすぐに伸びてしまいます!

しかし、カズラといえども植物なので、葉を伸びる度に刈り取っているとそのうち根も枯れてきます。
一番の対策としては除草剤の散布がいいようですが、当園では除草剤の使用は一切NGです!
なので、機会を使いながら徐々に刈り取って行くようにしています。

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はるみの苗木を植え付けてから4ヶ月…。

はるみの苗木の成長1

今年3月に不知火(デコポン)からはるみに改植。
その時に植え付けた苗木の様子をみてきました。

思ったよりも成長していないことにチョッとがっかり…。
前年に植えたライムよりも成長が遅く感じますが、これはライムの樹勢が強いのかはるみが特別に弱いのか分かりませんが全体的に葉が少ないように感じます。
そして、葉が虫の被害にあっていることもあり、なおさらそのように感じたのかもしれません。
とにかく、若葉が虫の、特にアゲハチョウの幼虫に食べられてしまうのでなかなか成長出来ないんでしょうね。

では、この害虫の被害を抑えるにはどうすればいいのか!?
今は手作業で駆除しているのですが、この園地ばかりに通うことが出来ないのでどうしても被害を防ぐことが出来ません。
防虫剤の散布という方法もあるのですが、むやみな農薬の散布は当園の栽培方針にあわないので…。
っということで、少々の食害は気にせず、気がついた時に手作業で駆除する方法で対処しています!

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2巡目の不知火(デコポン)の摘果作業も大詰めに!

小玉

2巡目に入った不知火の摘果作業も大詰めになりました。
今日の園地は海抜が低く、着色も早いので当園の中では一番最初に収穫を始める園地です。
不知火は一発摘果が良しとされていますが、当園ではなぜか2・3回に分けて摘果します。
まぁ~、母と作業分担していることもあるので厳密に作業しているわけではないのですが…。

一発摘果が良いといわれるのは、最初に適正数量にしておくと、それ以降、栄養分や水分を果実に十分与えることが出来るので玉太りが良いためです。
不知火は大きなサイズほど商品価値が高いので3Lサイズを中心に生産することがベストだということです。
しかし、園地によっては摘果するのが早過ぎると着色が悪くなったり、糖度が高くなりにくいといった話も聞きます!
さらに、この辺りでは秋の台風シーズンまでに摘果してしまうと、台風の被害にあった場合、精品数量を確保できなくなるといった心配もあるようです。
これはあくまでも当園の場合ですが、玉太りを優先させたシーズンにヤケ果という皮膚障害を起こしてしまい、精品数量を激減させてしまった経験があります。
この時、小玉の方がヤケ果になりにくいといった意見も伺ったことがあります…。

このようなことから、園地にもよりますが、秋口でも十分に玉太りが期待できる場合、早期の一発摘果は行わないようにしています。

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