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はるみの苗木を植え付けてから4ヶ月…。

はるみの苗木の成長1

今年3月に不知火(デコポン)からはるみに改植。
その時に植え付けた苗木の様子をみてきました。

思ったよりも成長していないことにチョッとがっかり…。
前年に植えたライムよりも成長が遅く感じますが、これはライムの樹勢が強いのかはるみが特別に弱いのか分かりませんが全体的に葉が少ないように感じます。
そして、葉が虫の被害にあっていることもあり、なおさらそのように感じたのかもしれません。
とにかく、若葉が虫の、特にアゲハチョウの幼虫に食べられてしまうのでなかなか成長出来ないんでしょうね。

では、この害虫の被害を抑えるにはどうすればいいのか!?
今は手作業で駆除しているのですが、この園地ばかりに通うことが出来ないのでどうしても被害を防ぐことが出来ません。
防虫剤の散布という方法もあるのですが、むやみな農薬の散布は当園の栽培方針にあわないので…。
っということで、少々の食害は気にせず、気がついた時に手作業で駆除する方法で対処しています!

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今できる園地の流動化を防ぐ2つの方法!

ここ佐田岬半島は段々畑での柑橘栽培で知られています。
特に半島の先端に近くなるほど石垣で築いた段々畑の園地が多くなります。
その園地で近年、土地の流動化の問題が指摘されています。
単なる土砂崩れなどによる石垣の崩壊ではなく、土地そのものが流れてきているのです。
これは柑橘栽培における園地の管理方法によるところも多いといわれています。

流動化の原因には色々とあると思うのですが、一つには除草剤の使用があげられます。
雑草などの根が土壌の中にあることで土の流れをセーブしてくれているということ…。
それが根までも枯らせてしまうことによって雨などが土壌内に留まることができず、傾斜に沿って流れていくことがあります。
また、土砂崩れやイノシシによる被害によって崩れた石垣の補修が出来ていないことがあります。

これらの問題をクリアしていくことが流動化を防ぐきっかけにもなるのですが、現実問題として人手不足のため対処できていないのです。
人手を増やすことは人件費の増加になり経営面でも負担が多くなるので難しいところ…。
当園では約10年前から除草剤の使用を止め、全て刈り取っています。
また、イノシシの被害についても、先ずは侵入を防ぐことを優先し年々対策しています。
少しづつですが、前に進んでいるのが現状です!

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約2週間で卵から成虫に成長するミカンハダニの対策!

ミカンハダニの被害

不知火園の摘果作業中、ミカンハダニらしき被害を確認しました。
それまではあまり気にならない程度だったのですが、急激に被害が増えているような気がして…。
確かにアカダニの存在は分かっていたのですが、それもよく確認すれは1・2匹見つけることが出来る程度でした。
もちろん、ミカンハダニらしきものは全く…。

しかし、これらダニ類の成長は驚くべき早さで、約25℃の条件下だと1週間、通常でも2週間もあれば卵から成虫になり、卵を生むそうです。
確かに、そのスピードで増殖すれば気づく前に被害が広がっていても仕方がないかもしれませんね。
全体的に被害が広がってしまった状態で薬剤を散布しても効果は限定的で、しかもダニそのものが抵抗力を持つので同じものは効果がないともいわれています。

そこで大切なのは早期発見し、効果的な薬剤の散布をすること、しかも、繰り返し同じ薬剤を使用しないことがポイントになるようです。
また、土着天敵の活用も忘れてはイケないですね。
柑橘にとって被害の発生が多いミカンハダニやサビダニ等の天敵による駆除方法にも注目していきたいところです!

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2巡目の不知火(デコポン)の摘果作業も大詰めに!

小玉

2巡目に入った不知火の摘果作業も大詰めになりました。
今日の園地は海抜が低く、着色も早いので当園の中では一番最初に収穫を始める園地です。
不知火は一発摘果が良しとされていますが、当園ではなぜか2・3回に分けて摘果します。
まぁ~、母と作業分担していることもあるので厳密に作業しているわけではないのですが…。

一発摘果が良いといわれるのは、最初に適正数量にしておくと、それ以降、栄養分や水分を果実に十分与えることが出来るので玉太りが良いためです。
不知火は大きなサイズほど商品価値が高いので3Lサイズを中心に生産することがベストだということです。
しかし、園地によっては摘果するのが早過ぎると着色が悪くなったり、糖度が高くなりにくいといった話も聞きます!
さらに、この辺りでは秋の台風シーズンまでに摘果してしまうと、台風の被害にあった場合、精品数量を確保できなくなるといった心配もあるようです。
これはあくまでも当園の場合ですが、玉太りを優先させたシーズンにヤケ果という皮膚障害を起こしてしまい、精品数量を激減させてしまった経験があります。
この時、小玉の方がヤケ果になりにくいといった意見も伺ったことがあります…。

このようなことから、園地にもよりますが、秋口でも十分に玉太りが期待できる場合、早期の一発摘果は行わないようにしています。

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なかなか防除出来ない「はるみ」の柑橘カイヨウ病!

柑橘カイヨウ病

今日ははるみ園で除草作業して来ました。
毎回、除草作業する際には木のチェックをします。
この園地は柑橘カイヨウ病の発生が多いのが悩みの種なんです!
はるみに改植してからもその傾向は変わらず、発生しているのが現状です。

ここ数年、春先にはほとんど確認出来なかった柑橘カイヨウ病ですが、梅雨時期頃からボツボツ発生し、今の時期には多く確認できるようになります。
特に、このはるみはかかりやすいようで、なかなか発生を抑えることが出来ないのが現状です。

対策はしているのですが、防除のタイミングが合わないことと発せした枝葉の除去が完全ではないことが原因だと感じています。
当園ではICボルドーの散布を春先の発芽直後に一度、実施しています。
しかし、この時期には雨が多く散布のタイミングが合わないことも度々あります。

発生を防ぐ散布はもちろん、すでに発生している枝葉や果実を除去することが大切なんですが、現実問題として手がまわらないことがあります。
何か効果的な方法がないものか…。
もっと研究する必要がありますね!

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