スポンサーリンク

約4ヶ月間にわたる黒点病の防除。

黒点病

柑橘の病害虫で最も危惧されているのが黒点病です。
果実や枝葉に黒い斑点が着くもので、一度発症するとなかなか改善することができません。
通常は小さな斑点がポツポツ出来るのですが、量が多くなると雨垂れが流れた跡の涙斑状になったり、果実全体的に感染した場合は泥塊状になります。
このような症状になった果実は品質が著しく低下して商品価値が下がるので十分に注意する必要があります。

雨が多く最低気温が高くなるこの時期から感染が多くなることから防除を始めるのですが、その期間は気温が下がり空気が乾燥してくる秋口までといった長期にわたります。
例年、5月下旬から9月上旬ころに防除を行うのですが、近年では10月になっても気温が下がらないことが多く、その対策も考えなくてはいけないのが現状です。
現在のところ、JAの営農指導課によって防除回数等も制限されていて、その時の気象条件によって期間を延長することは出来ないのが現状です。

このようなことから、薬剤を散布する防除方法だけではなく、木の管理をはじめ、園地全体の管理を徹底し、黒点病が発症しにくい環境を作っていくことが大切です!

 

続きを読む

一年生苗木の葉に異常が見つかる!

葉が巻く症状1

この春に一年生の清見タンゴールの苗木を植え付けしたんですが、最近、その新芽の一部に異常が出ているのを発見しました。

その症状は葉が内向きに巻いてしまうというもの…。
一般的にはアブラムシやハマキムシによる被害によるところが多いのですが、確認したところ、そのような害虫は発見できなかったんです。
もしかすると窒素過剰による栄養バランスが崩れているのかとも思いましたが、それだと他の木でも影響が出るはずなので可能性としては低いような気もします。
また、それらの葉をみると一部分に小さくかじられた跡もあるのでそれも原因のひとつなのかもしれません。

苗木を植え付けた場合、新芽は柔らかく、病害虫の被害にあいやすいので注意しているのですが、このような症状はあまり見かけないですね。
いずれにせよ、今は原因の特定が出来ないので対処の方法もありません。
しばらくは被害の進み具合を確認しつつ、対応していきたいと思っています

続きを読む

剪定枝の焼却処分、2巡目…。

剪定枝の焼却処分

4月頃から始めた剪定作業。
一度に終わらせればいいのですが、あれやこれやとしているうちに6月上旬までかかってしまいました。
毎年、一度に終わらせようと思っているのですが、日程的に難しいのが現状なんですが、剪定することに関しては5月いっぱいに終わらせておけば問題ないと考えています。

当園の剪定作業の流れとしては、作業開始は大きな剪定で、間伐や縮伐等がメインになります。
そして、花の時期が終わる頃からはハサミを使った細かな剪定作業にシフトしていくのが毎年のパターンです。
この間、花から実になり、生理落果の時期へと移ってくるのですが、着果量によっては剪定を控えるケースもあるので、単純に作業をすればよいというわけではありません。

そして、この剪定した枝は枯れてくると黒点病の発生源になってしまいます。
その為、枯枝を園地に放置しておくわけにはいかないので焼却処分することになります。
このようなことから、剪定作業の期間が長くなればなるほど焼却処分の回数が増えてくるというわけです。
回数が増えることはデメリットばかりではなく、一度に焼却するよりは少しづつの方が焼却しやすいこともあるので、これでも良いとは思っています。

 

続きを読む

栗の花が満開に!

栗の花

当園には栗の木が4本あります。
そのうち1本は古く、もう老木といっても過言ではありません。
その木は実を着けることもありますが全く着けないこともあり、着けても小さい実にしかならないことがほとんどです。
その他の木は数年前に植えたものでまだ若盛りで、勢いよく育っていて、ここ数年イイ感じの実を着けてくれています。

その栗の木、今は花が満開になって来ました。
その独特な花の形は一見すると花に見えないのですが、しっかりと雄花と雌花があり、実になる準備を整えています。
この栗なんですが、まだ木が若いせいか安定して実を着けてくれません。
栗農家ではないのでそれほど気に留めていないということもあるのですが、どうせならもう少し収穫量を増やせればと考えています。

そこで柑橘栽培同様、剪定作業によって充実した結果母枝を作ることが大切だということのようです。
これまでは邪魔になっていた木を切っていただけなんですが、これからはそのあたりのことも考えて剪定作業に当たる必要があるようです(笑)

 

続きを読む

今シーズンの清見タンゴールは裏年の影響をもろに受けている!?

清見タンゴールの着果状況

今シーズンの清見タンゴール、着花量は多く、その流れを受けて着果量も多かったのですが、生理落果もほぼ終了した現在は不作といえるほど着果量が少なくなっています。
いわゆる裏年という状況ですね…。

昨シーズン、過去最高ともいえる収穫量を記録した清見タンゴールでした。
しかし、品質的には黒点病の大発生と台風の暴風による擦り傷の影響であまり良くなかったのと、熟すのが早く早い段階での腐敗果の発生で収入は激減。
こんな状況の中、木への負担が大きかったのが影響して花の量も多く、当然ながら実も多くなりました。
これは樹勢の衰えともいえ、その後の生理落果の動向が気になっていたのですが、生理落果が進んでも着果量が多めに推移していました。

それが、先日からの気温の上昇で一気に落果が進み、着果量が激減!
多めだった着果量も一転、不作といっていいほどの量にまで落ちてしまいました。
木の理性が働き実を落とし、樹勢の回復を図ったものと思われます。
それはそれで仕方がないでのですが、この後の摘果作業によって来シーズンの生産量にまで影響が出ないようにすることが大切になってきました。

とりあえず今シーズンは着色促進と極端な肥大化の防止対策として、摘果の時期を遅くし、落とす量も最小限にとどめることがポイントになって来そうです!

 

続きを読む
スポンサーリンク