農作業

不知火(デコポン)の分割採集が終わり全量収穫へ!

分割採集

不知火(デコポン)の分割採集が今日の午前中で終了しました。
4か所の園地のうち、最も酸抜けの悪かったところを最後にすることで少しでも酸抜けを促進させることができたと思っています。

そして、午後からは残しておいた実の全量収穫のため、一番最初に収穫を始めた園地に戻ってきました。
分割採集は果実を木上で熟成させることが出来ることから大変良いことなんですが、デメリットもあります。
それは、積雪等の気象条件によっては被害にあってしまうことがあることと、鳥による食害です。

この鳥による食害を防止するために袋掛けをしているのですが、完全に防ぐことは出来ません。
この園地でも鳥の食害にあっている実を多く確認することになりました。
ある程度、覚悟をしての分割採集ですが、少し残念な気もしますね!
とはいっても、残しておいた実は着色はもちろん、食味も良くなっているのでそれなりの効果はあったと思っています。

さて、これからは全量収穫です!
一気に採りあげていきたいと思います。

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不知火(デコポン)最後の園地で収穫を開始!

不知火園最後の園地

当園で不知火(デコポン)を栽培している園地は全部で4か所あります。
今シーズンの収穫は着色状況や酸抜け状況を確認しながら園地を決めて収穫をしてきました。
で、今回の園地で一巡目の収穫作業は終えます。

柑橘の収穫で大切なのは分割採集です。
一般的に着色が良くなるのが早く酸抜けが良いとされる木の上部や中間部の表面部分を先ず最初に収穫します。
これを園地の状況をみて収穫していくので、手間がかかります。
しかし、この分割採取をやるかやらないかによる効果はハッキリと表れます!
少しでも実っている果実を収穫し木への負担を軽くすることで、残された実は木からの栄養や水分を多く摂ることができるので糖度アップや酸抜けにつながります。

しかし、作業効率が悪くなるのがデメリット…。
この時期は他の品種の収穫作業も重なるなど、効率よく作業していくことが大切です。
また、気象条件も大きく影響してきます。
とくに積雪や凍結の被害は深刻化することが多いので、雪の降る前には収穫作業を終られせたいのが本音!
より食味のよい美味しい柑橘を栽培するために分割して収穫するのか、それとも効率や自然被害を考慮して早めに収穫してしまうのか…。
判断に迷うところですが、当園では分割採集を実施しています!

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サンフルーツの収穫を開始しました!

サンフルーツ1

サンフルーツという柑橘をご存知ですか?
最近人気の柑橘のように甘さが際立つといった食味ではありませんが、少しパンチの効いた酸味とほんのりした甘さが特徴で、そのバランスの良さがとても爽やかな食味を楽しませてくれます。
また、外皮の厚みがあり少し剥きにくいのですが、その厚みのある外皮を使ってマーマレードやピールに加工するなど、ひと手間加えた楽しみ方が楽しめます。
さらに、ジュースとしても人気で、甘いミカンジュースに対して少し酸味の効いたジュースはそのままストレートで飲むほかに、カクテルに使用したり、ゼリーの原料やパン生地に練りこんでみたりとその利用方法は広がりをみせています。

栽培方法も比較的容易で、園地の条件によって食味にバラツキが出るものの、他の柑橘に比べると病害虫にも強いので、無農薬・減農薬栽培に向いているものと考えています。

ただし、近年の高糖度柑橘の需要におされて生産量は年々減少しているのが現状です。
当園では、この佐田岬半島の自然環境に適してるサンフルーツを絶やすことなく栽培し続けていきたいと思っています。
そのため、安心・安全な栽培方法の確立を目指し、現代のニーズに合ったサンフルーツに仕上げたいと考えています!

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当園の貯蔵方法は3タイプ!

貯蔵パターン1

当園で栽培している柑橘は中晩柑がほとんどです。
この中晩柑というのは、一般的には少し早めに収穫して、一定期間予措した後に貯蔵庫で熟成させて、美味しくさせます。

その貯蔵方法も柑橘によって違うのですが、当園では大まかに3タイプあります。
1つ目は、粗選別後にそのままコンテナに入れておく方法で、太田ポンカンや今津ポンカンのポンカン類やサンフルーツがこの方法で貯蔵しておきます。
2つ目は、大まかに選別してから、コンテナに新聞紙を敷き詰め、約7分目程度になるように実を入れてから新聞紙で覆うようにして貯蔵します。これは、はるみや伊予柑等がこの方法を採用しています。
そして3つ目、やはり選別してからコンテナに大きなビニール袋を敷き、一番底に新聞紙を敷き詰めその上に実を入れていく方法で、新聞紙とビニール袋の二重包装するようにしています。この方法は天草や八朔、清見タンゴールがこの方法です。さらに不知火(デコポン)の場合は実の1段目と2段目、2段目と3段目にそれぞれプチプチのようなクッション材を敷いておきます。

このように初期段階の貯蔵は3パターンなんですが、さらに長期にわたって貯蔵する場合は一玉づつ小さな袋に個別包装して貯蔵します。
これは最終手段ということになりますが…。

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「内生り果」の着色が遅れるワケ…。

デコポンの収穫

柑橘は一般的に日当たりの良い部分に生っている実が美味しいといわれています。
たしかに、日当たりの良い場所は実の着きもよく、大きくなります。
なので、栄養が豊富にあるということなんだと思います。

植物の成長に欠かせないのが光合成です。
たくさんの光を浴びて葉緑素をたくさん作り、実も大きく成長していきます。
そのように育った実なんですが、秋になり朝晩の気温が下がってくると色着き始めます。

ところで、なぜ色付いてくるのか考えてみたことはありますか!?
植物の色を作っているのは色素なんですが、一般的に緑色はクロロフィル、赤や青、紫はアントシアニン、そして、黄色や橙色はカロテノイドやフラボノイドという物質で出来ているようです。
で、柑橘の着色についてなんですが、この色素が大きく関わってるようで、秋になって緑色の色素であるクロロフィルが分解されてくるとそれまで目立つことなのかったカロテロイドが表に出てくるので黄色や橙色に変色してくるということのようです。
これは紅葉と同じ原理なんでしょうね…。

なので、しっかりと光合成を行うことが出来る状態の実が秋になって色着いていくのは緑色の色素が分解され、隠れていた黄色や橙色の色素が目だって来るということなんだろうと思います。

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